長男は、昔は誰もが知っている泣き虫だった。
小学校の高学年ぐらいまでは
平気で人前で泣いていた。
ぎゃあぎゃあ大泣きするタイプではなく
すぐに涙がポロリと出てくるタイプ・・・。
とにかく負けず嫌いで
一番になれない、勝てないと言っては
悔しくて泣いていたように思う。
小さいころから
そこそこなんでもこなしてきたから
できないのが悔しかったりしたのだと思う。
そして必ず勝てない相手がいて、
克服できない何かがあって
まだ、あきらめることを知らなくて泣いていたのだと思う。
ちょっとした
中高一貫校の中学に入ってから
めっきり泣かなくなった。
たぶん、
周りの子がすごすぎて
もう、競うこともやめてしまったからだと思う。
いつも彼の泣きごとで
家族中が振り回されていたから
泣かなくなったことは大変にありがたかったけれど
結局
あきらめが早くなり
最初から勝てそうもない戦いには
挑戦すらしなくなってしまった。
自分で勝手に折り合いをつけて、
チャレンジしなくなった長男を
もどかしく思っていた。
それでも
おかげでずいぶん強くなり
最近では泣いている姿を見たことはない。
高校生になり
今、かなり辛い状況に追い込まれている。
逃げることも
自分から避けることもできなく
必然的にやってきた試練。
それでも
泣き言も言わず、
試練に立ち向かっている姿を見ると
本当に強くなったよなあ、と思う。
でも、きっともっと強くなってほしい・・・。
そういうメッセージが含まれている試練なんだと思う。
それは自分でもわかっているようだけど、
なんとか心が折れてしまわないように
笑い飛ばすこともできるようになったようだ・・。
でも、ここはちょっと子供の頃に戻って
泣いてみるのもいいんじゃないの?
なんて思ったりしている。
そうしたら、すっきりするかも・・・なんてね。
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