心理療法関連3冊

2006/3/1 | 投稿者: マルセタロー



イギリスでは「レンヌ・ル・シャトーの謎」の著者が「ダ・ヴィンチ・コード」の著者を訴えたところでもあるので、ホットな話題である「マグダラのマリアと聖杯」の続きをまとめようと思ったが、俄かに心理療法関連の本を何冊が読み始めてしまい、関心がそちらに移ってしまった。といってもなかなかまとまる内容でもないので、雑感を少し述べておく。

予めお断りしておくが、私は精神科医に対して良い印象を持っていない。確かに世の中には患者のために尽くしている精神科医も多くいるだろうと思うが、どうも自分の周りの人達で精神科医に関係した話などを聞くと、違和感を感じて仕方がない。なにやら問題のすり替えというか、一種の依存関係を作り出すだけで、根本的にその人を治そうとする気があるのかどうか疑問に思ってしまう。

最近はテレビのCMなどでも、鬱の症状があれば早めに医者にかかりましょう、などと流れているが、確かに症状によっては、処方された向精神薬が劇的に症状の緩和に役立つこともある。しかし、これにはかなり個人差があるので、なにか人体実験をしているように感じられるのは私だけだろうか。実は知り合いでも、何年も精神科にかかった挙句、結局は自殺という結末を迎えて、未だにそのやりきれなさが胸に残っている。

カウンセリングや認知療法などについても、結局、長期間深層心理をほじくり返したとしても、人間の心理は広大で掘っても掘っても掘りつくせるようなものではないので、あまり治療になっていないように感じられる。そんな中で、上記の本はこういった治療について考えさせてくれるものだった。

簡単に上記の本について紹介しておくと『危ない精神分析』はジュディス・ルイ・ハーマン著『心的外傷と回復』が発表されてから世界的に起こった現象を紹介している。『心的外傷と回復』が世界的に一大ブームを巻き起こしたときに「カウンセリングを受けて、今まで抑圧し忘れていた、幼児期に父親から受けた虐待」を女性が告訴告発するケースが多発したそうである。それは社会的に一大論争を巻き起こしたが、なんと次に「ありもしなかった偽りの記憶を植えつけられた」として精神科医やカウンセラーを医療過誤で訴えるという展開になったとのこと。その顛末が詳しく語られている。

『洗脳護身術』はオウム真理教信者の脱洗脳で有名な苫米地英人氏の著作で、心理療法とは若干距離があるものとは思うが、洗脳とは一体なんなのかというところがかなり詳しく述べられている。また本書で説明されている、変性意識、内部表現、ホメオスタシスに関する内容は洗脳だけに限らず、心理療法などでも非常に関係が深い。

『最新心理療法』はEMDR、臨床催眠、エリクソン催眠、イメージ療法、TFT等の臨床技法の実例を数多く紹介している。中でも、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)と、TFT(経絡上のツボを2〜3分軽く叩くだけで、さまざまな心理的苦痛を解消するセラピー)は、整体の考え方ともリンクするところがあるので注目している。

トラウマやPTSD(外傷後ストレス障害)は、ある面その人の自我を崩壊から守っているところがあるので、それを外してしまうのが全て治療になるとはいえないが(無理に外すとパニック障害などがでるケースがある)、しかし従来の心理療法や薬づけになるよりは、よほど効果が期待できるように感じられる。もう少しこれらの療法を早く知っていればと悔やまれる・・。



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