貴婦人と一角獣(その1)

2013/9/10 | 投稿者: マルセタロー

今週末、宮岡さんのタロットの生徒さんと「貴婦人と一角獣展」を見に行くことになっていまして、その予習です。一角獣については、あまり明確なイメージがなかったんですが、この前、E−テレの日曜美術館でちょうど特集をやっていましたので、その内容を書き起こしてみました。秘教的な意味はあまりありませんが、一般論としては分かり易いかなと思いますので、備忘的に書き込みしておきます。あとはウィキペディアなどを見て頂くと、よりイメージしやすいかと思います。

【貴婦人と一角獣】

鮮やかな赤を背景に、華麗な貴婦人と一角獣が様々な仕草をとる6点のタペストリー(1500年頃の製作)。中世ヨーロッパ工芸品の最高峰ともいわれる。19世紀に再発見されてからは、様々な文学作品の題材ともなっている(リルケ、ジョルジュ・サンド等)。パリにあるフランス国立クリュニー中世美術館(5世紀から16世紀の中世の美術品を数多く収蔵し、建物自体も15世紀に建てられた文化財)所蔵。謎多き作品とはいえ、6点のうち5点の意味は解決済みで、人間の「五感」を表現しているといわれる。しかし、最後の1点だけが未だに謎に包まれている。この1点にのみ青いテントが描かれており、そのテントに「MON SEUL DESIR モン・スール・デジール(我が唯一の望み)」の文字が記されている。この1点に描かれた貴婦人のみ、他の5点に描かれた貴婦人が付けている首飾りを、手に持ったままの状態で描かれている。

【このタペストリーの作者は誰か?】

タペストリーの作者は不明だが、手掛かりを探ると、フランス国王専用の礼拝堂サント・シャペル(1248年)が浮かびあがる。ここに「貴婦人と一角獣」の下絵を描いたとされる画家の作品がある。全面に張り巡らされたステンドグラスは、その画家が活躍した時代より、250年も古いものだが、正面の薔薇窓だけは、国王の命令で1500年頃に作り直されている。この下絵を描いたのが「貴婦人と一角獣」と同じ画家だと考えられている。また、この画家の別の作品も分かっていて「アンヌ・ド・ブルターニュのいとも小さき時祷書(1498年頃)」という作品。これはフランス王妃に捧げられたものである。中世では画家の名前が残らないため、この作品から「『アンヌ・ド・ブルターニュのいとも小さき時祷書』の画家」と呼ばれている。この挿絵に描かれた天使は膝を折った独特の姿勢で描かれているが、「貴婦人と一角獣(味覚)」の侍女と同じポーズとなっている。一つの下絵をもとに顔や衣装を修正したと考えられ、同じ画家か、そのグループが作ったと考えられている。「国王のステンドグラス」「王妃の時祷書」を手掛けた作者。「貴婦人と一角獣」の作者は、当時の最高峰の舞台で活躍した職人だと考えられる(つづく)。

画像はwikiから拾った「サント・シャペル」のステンドグラス
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