バンコクに住んで日常、目にしたり体験したこの国の音楽事情/情報の覚え書きです。
ルークトゥンからT-Popsまで幅広く。
但し、守備範囲は私個人の好みに合わせますので、アシカラズ。
2007/1/11
季節の風が街に吹く様に、ヒット曲が街を焦がす。
昨年、私は自分から積極的に(!)この国のポップスを聴くことを止めたので、去年のヒット曲はナンだったのか出そうとするとかなり怪しいモノがあります。しかし、逆にそんな私にも、「あぁ、この曲ね。」と思い出す歌もあります。言うならば目の粗いザルですくう様なもの。でも、本当にその曲がヒットしたのかはかなり怪しい。。自分の好みに合った曲だったから、耳にとまったに過ぎないかも知れないし。。。その曲は。。最後に書きます。
その前の年は、随分ヒット曲がゴロゴロしていた様な印象があります。これは当時はまだ自分から聞こうとする姿勢が有ったからに他ならないでしょう。例えば、セニョリータのアノ曲、リーディアのデビュー曲、NJの『コン・ジャオ・ナムター』とかですね。。。更にその年の最後の方から去年に渡ってヒットした曲も印象が強いです。日本でもそうでしょうが、年の暮れ辺りにヒットした曲というのは何故強い印象が残るのでしょうか。。まぁ、その話は置いときましょう。
あの年の暮れ辺りに良く街に流れた曲として、エンドルフィンの『ナーム・テム・ゲーオ』、パナッダーの『コン・レーオ・ティー・ラック・ター』。ピースメーカーの『チャン・マイ・ルー・ルーイ』。この3曲は、ホント街中でよく聞いたし、そこいら中のパブでセミプロ歌手が良く歌っていたもんです。グラミーはここぞとばかり自分の番組でこの曲のプロモーションに力を入れ、TV、FMで流す事により火を付け更に油を注ぐ事になります。例えばエンドルフィンの『ナーム・テム・ゲーオ』がヒットしていた頃、街はすっかりこの『ナーム・テム・ゲーオ』色に染まったモンです。家を出かけようとするとどこからか聞こえて来るし、街中に居る時はもう、そこいら中で。。帰りのバスの中でもガンガン掛かっていたりと。。しかし、会社はヒットがピークを過ぎたと見ると、プロモーションを止めて行きます。これは当然の事でしょう。他の次の歌手のプロモーションも控えて居る訳ですから。。。その結果、街からスッーとこの歌が消えて行きます。街の様相が変わるかの如く、否、元の色に戻って行くかの如くではあります。その曲に思い入れがある人は寂しい想いに陥る事にもなるでしょう。
パナッダーのアノ曲は、彼女のその前のヒットが少し遡るので、やや突然の大ヒットと言う感もしますが、ピースメーカーはズッーとヒット曲を連発していましたから、最後のアルバムのプロモーションが終わると同時に、街からピースメーカーの歌声はすっかり聞こえなくなりました。こういう様相は不思議な感さえあります。この国の歌手も会社の要請によって動きます。プロモーション中はもう狂ったように毎日毎日、プロモーションに駆り出されて仕事をこなしていきますが、プロモが終わると永い休暇に入ったかのような様相で、まるで消え去ったかのような印象さえあります。そういえばボディースラムなんかも、完全に消えてしまったの如くです。いえ、勿論また出てくるでしょうが。。
さぁーてと。。去年(2006年)、この国のポップスでヒットした曲はナンだったのでしょうか。。確か、前半にパンチの『プルーング・フア・ジャイ』がありましたよね。。あのアルバムからは結局この曲だけでしたね。ヒットしたのは。。さて、次が出てこない。。何かありましたか。。。ここで私の脳裏にこびり付いている曲が1曲あります。そうです、リーディアです。彼女の2枚目?3枚目になるのかな、『19』というタイトルのソロ・アルバムに入っていた『ได้ไหม..ถ้าฉันจะบอกว่ารักเธอ』ダイ・マイ....ター・チャン・ヂャ・ボーク・ワー・ラック・ター。コレです。この曲はグレートな1曲だと思います。どのくらいヒットしたのかは知りません。しかし、この曲でリーディアはこの国のポップスの女王に成ったかの様な印象が私にはあります。この国のポップスにR&Bという風を送り込んだ最初の一人であった訳ですが、結局残ったのはこのリーディアのみでしたね。まぁ、歌手としてはリーディアだけだったという事にして置きましょう。音の方はその影響(R&Bの)を引き続き残して行く事と思いますが。。
リーディアは表現があまり良くないですが、チョッとオバケですね。並じゃないです。なんかいろんな音楽要素の飲み込み方が半端じゃなく出来上がっていますね。カッコいいなんていう表現じゃ間に合わない感じさえします。この曲での艶の出方が他に類を見出せないです。飛びぬけています。もう、最上級のほめ言葉の連発です。ただ、こういう存在ってこの国じゃどうなのかな。。そこのみが心配ではありますが、もう大丈夫でしょう。まだまだまったく若い訳ですから(19歳でしょ!)、生涯に20枚、30枚というアルバムを残すような歌手になっていくのか。。。是非、そうなって欲しいです。
この曲の試聴はコチラで。。。


0
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。
投稿者:komta
学生の内は仕事がどうも中途半端になるのは言ったとうりですが、じゃ卒業して仕事をバンバンこなす様になると、今度は初めの頃あった初々しさはどこかへ行ってしまうという。。なかなか上手くいきませんね。
セニョリータは次出しても、あの『ミスコール』の様なのは、もう期待しない方がイイのではと。。
投稿者:インサック
Lydiaは、彼女が見てる景色が常人と違うような感じですね。ちょっとわかりにくいでしょうか。別次元ということが言いたかったのですが(笑)。
休業なんて言わないで…でもどんなに人気絶頂でもスッといなくなる人が多いのもタイポップスの常ですね。セニョリータどこ行ったんだろう…
http://yingsak.seesaa.net
投稿者:komta
タイのアーティストでまだ学生もやっているというパターンの人は、世間的に見てもまずは学業優先という事が普通のようですね。リーディアもまだ後、2,3年仕事をバリバリとこなすと言うわけには行かないのでしょう。確か大学何かで専攻していましたよね。。そっちへ行ったりしてね。。
>RSの歌手が目立ちましたね。
漆黒さんは以前からRS好きですよね!
投稿者:漆黒螺旋
Lydiaは残念ながら米国留学のためとかで、今年の3月で一時的に引退あるいは長期休養するという話が出ています。
戻ってきてくれればいいのですが、もしこのまま歌い手を終わってしまうのであれば、あまりにもったいない非凡な逸材と思います。「ナムテムケーオ」はタイの女性の心にしっかり入ったようですね。思えば昨年はLydiaをはじめ、Amary,Me,Am fineといったRSの歌手が目立ちましたね。曲のクオリティもぐっと上がったような気がします。