本日(3月22日)朝起きてみると、夜の間に降雪があったようです。

藻岩山(3月19日記事参照)山頂が自宅の窓から綺麗に見えます。
日差しで、道路や屋根の雪は昼過ぎに融けてしまいました。
さて、3月21日の記事
【滝野観測所その2】の続きです。

25年前の1985年12月、観測所を建て、初めて迎えた冬です。
屋根を三角にしたのは、雪を自然に落とすためです。
簡易的なフォーク式赤道儀だと、より大きな望遠鏡が搭載できないことから、ドイツ式赤道儀へ改造することにし、1986年12月から設計製作を始めました。

赤緯ハウジングの構造図です。
260mm角の鉄製ボックスに、ウォームホイル、電磁クラッチ、エンコーダーを組込み、左と右の軸をカップリングで連結し、連動できるようにしました。
簡単に言えば、ドイツ式赤道儀のバランスウェイト部と鏡筒部が連動して動く仕組みです。

鉄工所に作ってもらった赤緯ハウジングの鉄製ボックスです。
6mm厚の鉄板を260mm角の立方体に溶接し、溶接応力を取るための焼きなましをしてからフライス加工したもの。
錆び止め用に黄色のラッカーを塗っています。

旋盤で赤緯フランジを加工中の私。

旋盤の師匠から支援を受けて、1987年3月に完成した部品。
以下、
【その4】へ続きます。