前回のブログ記事
【 シリウス近傍の恒星 】の続きです。
札幌は3月4日(木)に続き、3月5日(金)の夜も晴れました。
4日の夜は2等星までしか見えなかったものの、5日の夜は前日よりも透明度が少し改善し3等星がギリギリ見えたことから、前回と同じようにシリウス近傍のコリメート撮影をしてみました。
91400378RTUT
中央がシリウスです。透明度が少しだけ改善したので前日よりも暗い星が写りました。@とAは10〜11等星の恒星です。
前日と同じように口径40cmF10反射望遠鏡、XW20mm接眼鏡、合成焦点距離4820mmで撮影。
なお、少し透明度がよかったことから前日と露出は同じですが、感度を2倍のISO1600にして2021年3月5日18時51分にコリメート撮影。
2枚目の画像は前日の3月4日に撮影したものです。
91400337RTUT
露出1秒、感度ISO800、3月4日19時12分に撮影した画像を再掲。
91400482F10RTUT
接眼鏡をXW10mmに交換し、合成焦点距離9640mmで撮影した10枚の静止画をスタック処理した画像です。
撮影データは露出1秒、感度ISO1600、3月5日19時19分に撮影。
@と書いた恒星の離角は157秒ほど、位置角は57度ほど
Aと書いた恒星の離角は206秒ほど、位置角は207度ほど
シリウスの伴星は現在のところ離角は11秒で位置角は66度ですが、大気の揺れが大きかったため眼視でも撮影でも確かめることはできませんでした。
iP210307
シリウスの伴星も見えず除雪に疲れたことから、甘味を補充しました。(笑)
シリウスの伴星(シリウスB)は、約50年周期で離角が2秒台から11秒台まで変化し、2022年に最大離角11.3秒になります。
ここ数年の間はシリウスの伴星が見やすいので、これからも挑戦してみます。