最近、木星を観望する機会が増えています。
ピントが鋭い望遠鏡で見る木星の複雑な縞模様、大赤斑、白斑、ガリレオ衛星の動き、長く見ていても飽きません。
2月23日(日)と24日(月)の札幌は天気が良かったので、両日とも木星を見て楽しみました。
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第3衛星ガニメデ(左)の影が木星本体に投影されています。
2月23日19時26分、露出1/60秒、感度ISO800、Or12.5mm接眼鏡、デジカメLX5の焦点距離500mm、合成焦点距離66,000mm
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木星の大赤斑がもう少しで子午線を通過するところです。撮影して30分ほど経過した21時55分ごろに大赤斑の中心が子午線を通過しました。
左には第1衛星のイオが淡く写っています。
2月24日21時27分、露出1/25秒、感度ISO1600、ナグラーズーム接眼鏡6mm、デジカメLX5の焦点距離200mm、合成焦点距離55,000mm
いずれも、15cmF7.3タカハシTOA150B鏡筒にED1.5×エクステンダーレンズを用いコリメート撮影した画像です。
手持ちでシャッターを切ったため、画像の中心に木星を入れられなかったり、傾いたりしてしまいましたが、お手軽に撮影できるのが手持ちコリメートのいいところ。眼視で見るような細かな模様が写せないのが少し残念。
なお、画像処理は一切していない1枚画像なので、今流行している動画重ね合わせ(画像スタック)をすれば写りはよくなるはずですが、処理に時間がかかりすぎるので当分は1枚の静止画で頑張ります。
冬の気流状態はあまり良くないものの、時々安定するシーイングの下では、細かな模様が時折り見えて驚かされます。