2008/1/28

大般若  季節の話題
西遊記が
  今に伝える行事


       大 般 若




去る1月24日、私の菩提寺で『大般若(だいはんにゃ)』の行事が執り行われました。今年からこの寺の総代の一人に選任された私が初めて参加する行事でした。地元の幼稚園児や小学生も地域行事の学習の一環として参加しました。『大般若』の荘厳さに身がしき締まる思いでした。

 『大般若』とは大般若経転読(てんどく)の法要のことを云い。当地域では毎年1月24日に行われてる年中行事のひとつです。大般若経とは、正式な名前を「大般若波羅蜜多経」といいます。

 今から1300年以上前に唐の国(中国)の三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう)が16年の間旅をして天竺(インド)から持ち帰り、4年を費やして漢訳したという、さまざまな般若部経典の600巻に至る大全集です。

 大般若経転読の法要は、導師が説草を唱える合間に、大般若経600巻を複数の僧侶で転読し、地域の安全、大漁満船、五穀豊穣、や地域住民の厄災消除、家内安全を祈願するものです。それぞれの僧侶が、1巻1巻「大般若波羅蜜多経 巻第×× 唐三蔵法師玄奘奉詔訳〜!」と、大音声で経巻数を唱え、最後に「調伏一切大魔最勝成就!!」と締めくくります。転読により清らかな”般若の風”が起きるとされています。

転読 経本を1巻1巻正面で広げ流し読むこと


大般若経転読の法要の様子
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 ところで「三蔵法師玄奘」とは「西遊記(さいゆうき)」に登場する主人公三蔵法師です。孫悟空、猪八戒、沙悟浄といった護衛に守られて天竺まで困難な旅をし、長い旅の果てにありがたい経典を取得するというお話しですが、大般若経の存在が示すのは、「西遊記」はフィクションばかりでは無く、事実を基にした物語だということです。






1300年以上も前、三蔵法師が困難な旅の末に天竺から持ち帰った経典が、今の時代に伝わり、今なお強い信仰が寄せられていると云う事実を考えると、歴史の継承には宗教抜きでは考えられないと実感した次第です。


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