さっちゃん、「香盤表」どうもありがとうございました。
へえ、おれ、ここに出てんだ・・・知らなかった・・・
と、あらためて感心させられました(笑)。
第9場:シェーンブルン宮殿の鏡の間(グリュンネ伯爵)
で、ありますが、ここは結婚式を終えたグリュンネ伯爵が、
♪「立派な式だった」
と、感慨深げに歌います。すると、これにはむかうように若い貴族(エルマー役)が、
♪「長い説教だった」
と、追い討ちをかけます。むかついたグリュンネは「今、なんて言った!」と抗議しに
いくのですが、リヒテンシュタインに
「んまぁ、おとなげない、およしなさい」
と、止められます。
こんな関係を自分で作ったのですが、それを(若い貴族役の)今ちゃんにすると、
翌日、このシーンで彼はものすごい演技を見せたのです。
それは私の期待を超えて余りあるものでした。
♪「立派な式だった・・・」
私が言うや否や、
「これやから年寄りはこまるわ、あんなもんどこがええねん。しょうもない挨拶
ばっかりやったし、長うて、長うて、ほんま退屈でしゃーなかったわ。おっさん、
あほちゃう・・・!」
と、ひとを小ばかにした、実にいやみな表情を一瞬のうちに見せつけたのです。
いやはや、目線、口元、ちょこっと開く鼻の穴に至るまでそのすごいの
なんのって・・・!
グリュンネ伯爵はおかげさまで心底むかつけました。
「ありがと、今ちゃん、おれ、ほんまなぐったろかいな思たわ!」
「でしょ?」
今ちゃんは、してやったりで満面の笑顔です。
客席のみなさんも、この時の今ちゃんに注目してください。
舞台に上がってひっぱたきなること請け合いです!

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