道頓堀から戎橋筋を通って、難波高島屋の向こうにホテル南海を見つけてください。
その横っちょの小さな筋を入ったところに、「藤謙」(ふじけん)いうカウンターだけの
小さなお好み焼屋があります。こここそが何を隠そう、はるパパ関西弁習得の聖地
なのであります。
子供の頃から吉本が大好きで、MRT(宮崎ラジオ・テレビ)土曜昼に放送されていた
新喜劇は必ず見ていました。
大人になってからも漫才や落語、それも上方落語、ざこば師匠はもちろんのこと、
故枝雀、文珍、それから三枝の創作落語などむさぼるように見聞きしておりました。
ですから、大阪で仕事のある時は必ず聖地千日前の「NGK(難波グランド花月)ホール」
を巡礼に訪れるのです。
なんといっても関西弁の備え持つ「間」と「リズム」、「音の高低」、それから
関西言語圏に根付いている「ボケとつっこみ」の文化が私の「笑い心」をくすぐって
やみません。
それも「さいぜんから聞いておりますと・・・」みたいな「ハルちゃん、もうそんなん、
ざこばさんぐらいしかしゃべれへんでぇ」いう古典ボキャブラリーが好っきゃ、いや
好きなのです。
「笑天」という番組で関東の落語家達が洒落を競っています。
出演者はこぞって「うまい!」とか「きれい!」とかほめちぎっていますが・・・
そう、確かにそれはそうなのですが、ひとつだけ大きな問題があると思うのです。
「おもんない」やん。
「藤謙」はケンさんいう、「オール阪神・巨人」の巨人を小っちゃくしたような
ご主人がいてはります。この方こそが「ボケつっこみ」文学部の主任教授であり、
ホテル南海厨房にいたコックの上ちゃんが関西ボキャブラリー学部アクセント科の
助教授だったのです。
(杯を重ねるごとにケンさんが濃くしてくれる)レモン・サワーとはるパパ定番
ゲソ・スジお好みを食しながら、それこそ血を吐くような難波語レッスンが夜ごと
行なわれたのでありました・・・
実はミュージカル「その男ゾルバ」の中日パーティー余興でやった漫才が大うけで
主演の藤田まことさんに「人生回り舞台」という関西弁の仕事をもらったという事情
もあったのです。<HP「ステージ」参照>
ま、そんなこんなではるパパは難波語を習得しました。しかし、やっぱり「現地人」
には負けます。「アクぅセント・・・ちょっとおかしいでぇ」、よう言われます。
ネイティブ・ラングィッジ(母国語)やないもんなぁ。
じつは今、真剣に「ノバ」行ったろかいなぁ思てまんねん・・・・

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