「息を流すというのはホントむずかしい・・・」
鍋ちゃん(石鍋多加史さん)からのメールです。
わたしがレッスンに行った翌日届きました。
同じ先生、鍋ちゃんは今も月一で通っているそう。
鍋ちゃんは高音、私はソットヴォーチェがテーマです。
「六十の手習い」・・・二人ともいい年こいて、ひいひい言ってます。
この息の細道、ホント掴みどころがない。
パバロッティみたいに♪「ヴィンチェーローッ!」って張り上げる方がどんだけお気か・・・!
レッスン翌日、録音したMD(絶滅「器具」種だよねぇ・・・)を聞きながら復習、あまりの手応えのなさに泣きそうだった。
「治田さん、今は慣れてないから難しいかもしれないけど、見つけたら、こんな楽な道はないですよ!」
先生はおっしゃいます。
しかし、捜索は難航。とにかく数をこなすしかない。
今週もまたご指導仰ぎに行ってきます。
ぜったい見つけてやるっ、「奥の細道」!!!!
台本第三稿(多分、これが決定稿)が届きました。
凄くいい出来だと思います。
優れた台本というのは奥深いテーマを必ず、下世話で覆っています。
オブラート、それもウィットとユーモアとブラックをブレンドした薄皮、これが大事なんですよね。
この数日ずっと、「彼」、私の役の過去探しです。
台詞の一つ一つに動機がないと、そして、過去に繋がらないと、ウソ臭くて、富山県議会の辞職会見みたい。
政務活動費を使って歌舞伎町のキャバクラで遊んでた都議会自民党T幹事長。
記者の質問「キャバクラで政務活動ですか?」に対する彼の回答。
「活発に議論していました!」
いや、あの一言はホント勉強になった・・・!
台本には書かれていない「彼」の過去、これを綿密に創りあげていく。そして、少しずつ、言葉を人生というジグゾーパズルに組み込んでいく。
息の細道みたいな手探り。でも、この捜索と創作、実に楽しい!
これこそ役者の醍醐味なのかもしれませんね。


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