ご近所から「おすそ分け」が来た、それもムール貝!
こりゃ、あの料理しかない!!
「ムール貝のニンニクと玉ねぎ白ワイン蒸し」
大昔、私がフランスで下宿先のマダムに習った料理。
超簡単;オリーブオイルにつぶしたニンニクで香りをつけ、ムール貝を入れて軽く炒め、塩コショウし、玉ねぎみじん切りを散らす。白ワインをどばどば入れ、月桂樹の葉っぱを一枚投入、蓋をして蒸すこと5分。完成!(アサリでもOK!)
貝とワイン、海と丘のマリアージュ、美味いよ!
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孤独だねぇ・・・ひとり稽古・・・
ちょっとした隙をついて弱気虫が攻撃、心はすぐに折れてしまう。
ポテチ―よりもろいおっちゃんの心臓。
そんなとき、2本の素敵な映画を観た。
1本目は「ワンチャンス」。
あのスーザン・ボイルを輩出した英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で優勝を果たしたポール・ポッツの半生。
オペラ歌手を夢見てイタリアに留学するが、憧れのパバロッティにこき下ろされ自信喪失。結婚して光が見えそうになる度に病気や交通事故に見舞われ、借金まみれで失意の日々。
そんな時、偶然ネットでオーデイションを知る。
小太りで弱虫のさえない男が一大決心。
出番直前、妻からメール;
『くそっくらえパバロッティ!』
http://onechance.gaga.ne.jp/
2本目は「シェフ」。
これまた著名な料理評論家に酷評され、シェフを首になった男がトラックで屋台販売を始めるって話。
映画って最初の十分でつまらないと最後までつまらないもんだが、これは最初から最後までノンストップで楽しかった!
主演のジョン・ファブロウが脚本を書き、監督までやっている。彼は「アイアンマン」の監督でそのパート3の依頼を断ってまでこの映画を作ったらしい。彼の情熱にひかれたのだろう、ダスティン・ホフマン、スカーレット・ヨハンソン、ロバート・ダウニーJR等大物俳優がチョイ役で出いてる。
映画を愛する音が創った料理を愛する男の話、もう、超楽しいよ!
http://chef-movie.jp/
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一枚じゃ簡単に割れるポテトチップ。
でも、三枚重ねれば・・・あ、やっぱ、割れるか・・・
でも、三百枚重ねたら・・・(早よ、食えや!)
強い心なんて、そうそう持てるもんじゃない。
歌を、料理を、映画を愛する男たちが背中をぐんぐん押してくれた。

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