「キャッチミーイフユーキャン」、あっという間の6公演。
一昨日、私はちょっとした危機を迎えた。
喉を痛めたのだ。
ロジャーさん、結構、がなるシーンが多い。
普段ならどうってことない音域がかなりの負担、とつぜん、恐れおののいた。
このまま出なくなるんじゃ・・・!
しかし、今回自分に課したテーマは;
「最後の最後まで全力投入」
先ず原因を検証。
最近取り組んでいた発声法、これはこれで素晴らしいのだが、まだ自分の身体に馴染んでないので、元に戻した。
いずれオフになったときじっくり取り組むつもり。
これで歌はクリア、すんなり高音が出せるようになる。
更に台詞は、同じ「がなる」でもニュアンスを変えた。
台詞の『折れ』(台詞を吐くときの感情の方向性)を「プツンと切れる」から「落ち着き払って、限りなく相手を恫喝する」に変えたのだ。
これが功を奏した。
ゆっくり怒鳴るから発声に余裕が生まれ、更に棚から牡丹餅で、芝居にも余裕が生まれた。
6公演目の昨日、一番いい出来だったような気がする。
私の人生座右の銘は大阪商人;
「ころんでも、ただじゃ起きまへんでぇ」
さあ、東京は後24回。
次なるテーマは;
「台詞を自分の言葉として生まれ変わらせる」
名優滝沢修さんが座右の銘にしていたこと。
達人は「自分がそうした感情になったとき、初めてこの台詞が出るということを本気でいつも考えていた」らしい。
自分はまだ字面を追ってる部分がいくつかある。
しかし、これは場数の問題だと思う。
数を重ね、少しずつ腑に落としていけば、台詞は必ずや身体から発せられる!それまではひたすら稽古だ。
野村監督の言葉;
「精いっぱいやったというのが稽古じゃない。できるようになるまでやるのが稽古だ」
「SMASH」、全部見終わった。
いいねぇ、ミュージカルって・・・!
一番最後の曲“Big finish”は「ジェット・セット」にとても似ている。
だって、同じ作詞、作曲家だものね!


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