昨日はビッグナンバー「ジェットセット」、振り付けの続き。
一時に始まり、休憩をはさんで六時過ぎに完成!
今回の楽曲の中では一番コーラスが複雑で難しい。
しかし、徐々に筋肉が覚えてきた。
周りからの「違う音攻撃」にもなんとか「強い自分」を持てるようになってきた。
後はステップを覚えるだけ。
まだ、あちこちでノッキングを起こしてるが、二、三日もすれば入るだろう。
しんどいけど、ホント楽しい。
で、何故かは分からないが、稽古しながら突如、時代劇ごっこが始まった。
「ここ、まだ、振り、ついてなかったよね?」
と、振付師が聞けば、
「まだじゃ」
と、私が答える。
すると、すかさず演出家が大奥から
「殿、どうぞ、お許しを!」
すると、図に乗った私が再び、
「ええい、だまれ、だまれ、だまれ!」
もう、みんな大笑い。
ノリが良くて、ホント、明るい稽古場。
暗さ、重さ、微塵もなし。
どんな稽古もユーモアは必須だ。
アクターズスタジオのリーストラスバーグが言ってる。
「演技に必要なのは集中とリラックス」
野村監督はもっと凄いこと、おっしゃってる。
「『肩の力を抜け』とか言うと、かえって意識するから、そういう時は『膝を柔らかく使え』って言うんだ。そしたら、選手はそっちに意識が行くだろ?自然と肩から力は抜けていくんだよ・・・・」
監督って至言の宝庫だよね。私は監督の「演出」を受けてみたいと本気で思うぐらいだ。
「キャッチミー」の演出家もすごい。どの音楽の、どの歌詞の時に、誰がどう動き、セットはどうチェンジするのか全て頭に入っていて、現場では、冗談言いながらも、ものすごいテンポで創っていく。
振付師もすごい。
演出家のイメージをその場でどんどん具現化していく。
そんなときの港さん、目が違う。
ものすごく集中しているのだ。
まるで、犯行現場で犯人の行動を推理している名探偵みたい。
私はひそかに彼女のことを「アマデウス・古畑・シャーロック・アガサ・港・クリスティ」と呼んでいる。
すごいよ、モーツァルトの音楽の泉のように、振りが次々生まれてくるんだもの。
ユーモアはリラックスの源。
その昔、恐怖が支配する現場があったけど、それじゃ萎縮するばかり、良いものは生まれないと思う。
ここなんか時代劇ごっこやりながら、しっかり完成させ、ギャラリーから拍手までもらっちゃうもんね。
歯を食いしばるのは稽古場へ行く前まで。
現場は・・・
膝を柔らかく使わなくちゃ!
http://star.ap.teacup.com/harupapa/2592.html
「おのおのがた、♪いざ、つばさにー、乗りまするぞーっ!」


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