枯れたと思って一度はごみ箱行きを命じられたクリスマスローズ、今、ぐんぐん成長している。
ラベルを紛失してしまったから、どんな花だか分からない。
あるいはまだ花咲く前の苗だったのかもしれない。
行きつけのA農園で腐葉土と肥料を買ってきたから、今シーズンはこの子の成長作戦に取り組もう。
一体、どんな花を咲かせるのだろう、えらく楽しみだ。
野村監督はテスト生で南海ホークスに入団し、一年目で首を切られた。必死でお願いして残してもらい、そして、3年目にレギュラー、4年目にホームラン王を取るのである。
ゴミ箱行きからどうやってこんな栄冠を勝ち得たのだろう。
それは監督流の自分成長作戦;「一日24時間の使い方」だった。
練習が終わってみんなが休んでいるときバットを振り、砂をつめた一升瓶をダンベル代わりに手首を鍛えたそうだ。
「時間は平等に与えられるが、結果は平等ではない」
監督の言葉が異常に説得力があるのは全て監督自身の体験から生まれた言葉だからだ。
五十代最後の年、自分成長戦略は・・・これといった目玉があるわけじゃないが、地道に実行している。
「才能のない者の武器は、考えること」
あれこれ工夫して、あれこれ失敗して、あれこれ悩んで続けている。
上手い役者さんをいっぱい観察して良いとこどりだ。
窃盗は罪だが芸盗にはなんのとがめもない。
「半沢直樹」が面白かったのは本と演出の素晴らしさだけじゃなく、宝石のような役者が散りばめられ、いろんな光を放っていたからだと思う。
半沢次長、大和田常務、素晴らしかったけど、あの机をバンバン叩く小木曽課長、好きだったなぁ・・・!
あんな役者が脇を固めると引き締まるよね、芝居って。
自分もカットを工夫して、自分しかない光が放てたら素敵だと思う。
とにかく、信じて、続けることだよね。
捨てられクリローと一緒に、
がんばろーっと!


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