横浜芸術劇場にて「耳なし芳一」を観てまいりました。
3D映画ってありますよね、これは3D劇場って感じです。
ま、舞台ですから既に3Dなんですけど、流石に亜門さん、映像、紗幕、照明、セット、そして、人物のフォーメーションを駆使し、空間の奥行き、広がりを印象づける演出でした。
さらに特筆すべきは、文楽を一歩勧めた、なんと黒子が裏ではなく表で活躍する構成です。
面白い着眼点ですねぇ…!
さて、役者の目としては…あ、いや、耳として、声の大切さを改めて感じさせられました。
今、ずっと歌稽古を続けていますが、ゼロ声区;五線譜のソから下の声(中尾彰さんとか松平健さんみたいな声)の重要性を再認識いたしました。
この声を持っているか否かで、随分説得力が違ってきます。
音量はなくとも、シリアスな本音の声です。
そして、テンションが上がれば、鼻腔に響かす高い、大きな声の重要性。
トニーシャループは映像俳優ですが、この両方兼ね備えているので、台詞がとてもリアルに響いてきます。
いずれも舌の位置をコントロールできないと、喉に詰まってなかなか出せないものです。
昨年5月4日から始めた「天空寺」のレッスン、もうすぐ一年になります。最初はかゆいところに手が届かない感じでしたが、最近、ようやく自分の意図で舌を動かせるようになってきました。
最近読んだネット記事で、とある野球選手の言葉が印象的、彼は育成選手(二軍以下)からレギュラーを勝ち取った選手です。
「もっとうまくなりたいと思い続ける」
敬愛する野村監督もおっしゃってます。
「こんなもんでいいやと思ったら、そこから落ちる一方だ」
私も、思い続けます!
横浜球場公園。
チューリップが咲き乱れ、とてもきれいです!


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