劇場中継4
昨日、九月中旬とは思えない真夏日に、よりによってこんな日に、帝劇のエアコンが
壊れました。
客席側は涼しいのですが、舞台上、袖中は熱帯雨林(ま、ちょっと大げさですが)
そんな状態でした。
エリザベート沖縄バージョンだったら、グリュンネ伯爵も半ズボンとサンダルで良いの
ですが、相変わらずフロックコートと革靴でした。
真夏日のウィーンバージョンほど辛いもんはないよね・・・(笑)
「今日、世間は暑いんだって?」
エレベーター前で会った、人一倍暑がりの祐さんトートが額からひとすじの汗を
したらせ、私に聞きます。
「『暑い』っていうのは違うな」
「え!?涼しいの?」
私は容赦なく言い放ちました。
「めちゃ暑いよ」
「・・・」
その落胆ぶりは、そばにいたエレベーター係のおばちゃんすら涙したほどです。
「棺おけに入るのいやだな・・・」
マイヤーリンクの後でずっとルドルフの棺おけに入っていなければならないのです。
祐さんは子供のようにしょんぼりとしました。
「扇風機、入れといてあげるから」
「ありがと・・・」
「カキ氷も」
「ありがと・・・」
「白熊とペンギンも」
「それはいい・・・」
「・・・」
みんな、祐さんのため!
東宝に「エリザベート」江ノ島バージョンを要求しよう!!!!
ほんのちょっぴり涼しくなった今日、午後三時、調布市東京現像所にて映画「輪廻」の
0号試写会(関係者だけ集まった最初の試写会)が行なわれました。
4月から6月にかけて撮られた数々のシーンが編集され、更に効果音と音楽が入った
映像です。
映画の出来・・・当然、気になります。しかし、私が何より気にしていたのは・・・
自分がどう映っているか・・・その一つでありました。
なにしろ、舞台俳優のはるパパはそうそう「自分で自分を見れない」からね。
この数日、折に触れ不安で一杯になっていました。
見たいような見たくないような、来月にしてほしいような2秒後に見たいような、
なんとも複雑な気持ちです。
「それでは、これより『輪廻』0号試写を執り行います。携帯電話はマナーモードでは
なく、電源をお切り下さい」
プロデューサーの一瀬さんが開会を宣言しました。“THE JUON /呪怨”をアメリカで
興行ナンバー1にさせた、今や世界の敏腕プロデューサーです。
会場の電気が消え、映写機が回り始めます。
私はつぶっていた目を皿のように見開きました・・・
あっという間の96分でした。
自分で自分を客観視することがこれほど難しいとは思いませんでした。
しかし、これまで皆さんが舞台上で観てきたはるパパとは、全く違うことだけは
確かなようです。
2006年1月7日、全国東宝系ロードショー。
ポップコーンは捨て、どうぞじっくりとスクリーンをお楽しみ下さい!
http://www.j-horror.com/rinne/index.html
こちらで予告編が見れます。
http://www.j-horror.com/trailer/rinne_dvd_m.html

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