本番一時間半前はお城の見えるロビーでゆっくり体、声を起こしていきます。
いつも通りバーレッスンをやっておりますと、共演者のSくんがとある歌を歌っていました。
高音部でかなり苦労しています。頑張れば頑張るほど声がひっくりかえるのです。
で、見かねた私は、よせばいいのに、うんちくをたれました。
「気合いが入ってないんだっ

」
なんて精神論じゃなくて、
「こことここの筋肉、こない使て、息こないな感じで出さはったら…」
って、まあ、言ってみれば解剖学的なアドバイスですわな。
すると、Sくん、なんと、あっという間にその音出せるようになったのです。それはもうあっけらかんと…
びっくりしたのは私の方です。
「へえ…!たいしたもんやん…」
なんて、感心してどないしまんの!
いやいや、このアドバイス、実は私の先生の受け売りなんです。
高音を出すときは声帯を縦に使う…
でも、先生も先生の先生の受け売りなんですよね。
つまり、真実はひとつなんです。
映画「ベストキッド」の中で空手の達人ミヤギが少年に毎日、いやっていうほどペンキ塗りをさせますが、これは決して根性論ではなく、きちんとした理論に基づいた「型」だったのです。
Sくんがあまりにもあっさり出てびっくりしてたもので、理論を説明してあげました。
オーボエは太いから低い音を出せて、フルートは細いから高い音を出せる。
声帯も同じ。
縦に細くすれば自然と高い音は出るんです。
あ…
中学校のころ、ジェームズ・マックリンデン先生に教わりました。
“To teach is to be taught”
「教えることは教えられることだ」
最近、二幕で私の高音が届いてなかったらしいのです。早速、フルートの声帯にしました。
人に助言したら、助言が返ってきたんです。
ミヤギ先生の教え通り、壁にぶつかったら、戻らなきゃいけない場所は基本ですよね!
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