昨日はオケ、衣装、カツラ、ヒゲ付き通し稽古が行われました。
おヒゲは冒頭、坊ちゃんの父親役で歌うときに使います。
坊ちゃんの兄貴は新木くんがやるので、言ってみれば「赤シャツ+野だいこVS坊ちゃん」の前哨戦です。
ちゃらちゃらした幇間(たいこもち)とは打って変わって、バリトンボイスのシビアな頑固親父です。
この坊ちゃん、秋の公演で本当に良かった・・・
夏だったら大変だったでしょう、汗がたらたらどころの話じゃない、もう、ぼたぼたです。
ミュージカルって本当にしんどいもんですね。
歌って、踊って、着物着て(これが暑い!)、一公演終わるごとに二キロは痩せるんじゃないでしょうか。
でも、これこそがミュージカルの醍醐味ですよね。
「治田さん、目力(めぢから)が強いんですよ」
音楽座のオーナーに言われました。
その前の通しで「野だいこが全ての黒幕に見える」と言われ、はたと思い当たる節がありました。
演技プランは「新木、あそこさ、こうしようよ」なんて、文字通り黒幕だったんです・・・(笑)
で、速攻修正を入れました。
あちらこちらに気配りし、フットワークを軽くしてちょこちょこ動き回り、お愛想笑いを多用しました。
しかし、それでもまだ時折「黒幕」を感じると言うのです。
それはどうやら目線のようでした。
確かに赤シャツと見合うところなど、キッとした強い目で見ていたのです。
それは多分に私という人間の資質にあると思うのです。
凄く冷めた、覚めた、醒めた目で人を見るくせがありますからね。
実に的を射た指摘でした。
「真正面から見据えないで、少し斜めから、そう、男芸者の目で見たら?」
オトコゲイシャ・・・!
これはいいアドバイスです!
早速、今日の通しでやってみましょう。
自分を殺して、殺して、斜め見してみます。
それにしても、そんな細かいところ良く見てらっしゃいますよね。
私はこう思ったのです。
オーナーこそ目力が強いってね・・・
「あたし、猫芸者なのよ」
大変送れて申し訳ありません。
チケット、本日発送致します。
受付預かり希望の方は劇場受付で「治田扱いの○○です」とお名前をおっしゃり、お受け取りくださいませ。

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