大阪公演千秋楽前日、カーテンコールで客席の下手前列の女の子二人が、突然
「キャーーーーーーッ!!!!!サカモトクーーーーーーーン!!!!!!!!」
と絶叫しました。
私は隣にいる大浦さんに小声で、
「きっと、がまんしてたんだろうね・・・」
と囁きました。彼女はにっこりと笑っています。私も思わず笑みがこぼれました。
多分、他の出演者もそうだったんじゃないでしょうか。
「ジャニタレファン」なんて、今回一度も意識したことはありません。
どこの劇場にでもいる、あたたかい(かなりあたたかい)好感持てるお客様でした。
みんな、じっと舞台を見守り、笑い、泣き、見とれ、多分、そして、心動かされていた
のだと思います。
(劇場から外に出て、公園に「なま写真」売ってる露天商がいて、その時初めて、
あ、ジャニーズとやってるんだっけ・・・って思ったほどです。
ちなみにパンボーン氏のなま写真は・・・なかったす・・・《笑》・・・)
「ジャニタレ」なんて思ったことも一度もありません。
渋谷君は礼儀正しく、謙虚で、坂本君も明るく、以前も書きましたが、とてつもない
努力家です。
昨年10月にこの仕事を打診され、そしてフジテレビとプロデューサーと来日していた
「42nd street」を観に行ったんだそうです。
「あんとき、(物凄いタップを見て)あ、やべえ!って思ったんですよ」
坂本君は言いました。そして、すぐにタップの猛練習が始まったそうです。
私も以前「スクルージ」と言うミュージカルでタップソロを貰ったことがあるので
分かりますが、あれって本当に「音」が出ないんです。
(「雑音」は出ますよ、すぐ・・・)
稽古場で何回足がつったでしょう・・・汗はダラダラ出るし、あっという間に7キロ
痩せました。だから、ダイエットには凄くいいですよ(笑)。
坂本君の場合はプルバック、とかトウとか、結構ハイテクニックが入っていたから
なおさらきつかったと思います。
それを、ずぶの素人からたかだか3ヶ月ぐらいの稽古でやったなんて・・・
ただただ、凄いの一言です。
もし、パングボーン氏が客席から見てたら、かっこよさより、その尋常じゃない努力に、
「キャーーーーーーー!!!!!!」
と、叫んだでしょう。
ですから、私は「ジャニタレ」をしっかり区別しています。
彼らは、ただのアイドルではありません。立派なアーティストです。
Mercy Beaucoup!(ホントにありがとう!)と言われるなら、
Mais je vous en prie !(なにをおっしゃいますやら!)なんですよ・・・
はるパパ

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