帰京してから二日間、体調がいまひとつってこともあるのですが、レンタルビデオ屋さん以外へは一歩も外に出ず、またもやDVD三昧の毎日です。
前にも書きましたが、やはりいいなって思う役者の演技は台詞のないところでも内面の動きがとても良く分かります。
心がああ動いたり、こう動いたりして、あんな台詞になってくる・・・
逆にそうでもない役者は外面を取り繕っていることが多い・・・演技っていうより、説明って感じ・・・
あっ・・・でも、ひょっとして、おれは・・・!?
そんな風にいつも自分に返しています。
台本を見直し、再チェックします。
面白いですね、芝居って。
ミュージカルは音楽自体が表現してくれていますから、かなりの部分譜面に身を委ねればいいところがあるけれど、芝居は自分でメロディ(気持ちの高低)とリズム(間)を作らなくてはなりません。
役者であると同時に作曲家でなくてはならないのです。
楽曲に甘やかされた役者には難しい作業だったりします。
しかし、逆にストレートプレイに慣れている人は、あらかじめ枠をはめられたミュージカルの方が難しいかもしれません。
もちろん歌唱力という別の要素も必要になってきます。
これに長けてさえいれば下手になど芝居しなくても、歌のうまさだけで充分表現できる、これがミュージカルのすごさであり、また、難しさでもあるのです。
さて、これまでどちらかというとミュージカルの仕事が多かった私にとって今、中々思うようには行きませんが、それでもとても楽しい毎日です。
台本を読んで、大まかな「譜面」をあらかじめ書きます。
稽古を重ねていくうちにある程度の決定稿が出ます。
しかし、本番に入ると、自分主体の台詞は毎回ほぼ譜面どおりのメロディ、リズムですが、相手役主体の場合、微妙に変わってきます。
例えば今回、相手役の健さんは初日に比べて微妙に台詞回しが変わってきています。
動きに至っては瞬発的に違う演技が出たりします。これに対して昨日までのメロディで向かうと、明らかに不協和音が生まれます。
今日のメロディには今日のメロディで向かわないと決してハーモニーは生まれないのです。
これがうまくいったときって本当に楽しいです。
役者冥利に尽きるとはまさにこのことかもしれません。
しかし、まあ、大きな問題はお客様もそう思ってくださるかなんですけどね・・・(苦笑)
さあ、次の大阪へ向け、色んなメロディを奏でられるよう準備しなくては!
次にミュージカルの仕事が来たとき、きっと、今回の「作曲活動」、大いに役立つのではないでしょうか。
いっぱい貯金しときます!
福島県の無洗米買いました。
「美味いっちーの!」


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