「アンタッチャブル」名古屋公演、無事終えて昨夜帰ってまいりました。
実は、東京の終盤ぐらいから体調を崩しており、劇場で場当たり兼通し稽古を行なった後、ホテルに帰った私は加湿器をがんがん掛けると、酒も飲まず、弁当だけ食べてすぐ横になりました。
風邪気味の身体は熱っぽく、分厚い布団にくるまれた私は大汗をかき、ベッドはたちどころにまるでスコールにでもあったかのような過湿状態、水分補給してはまた汗をかく、もうシーツもパジャマもびちょびちょ、着替えをしてはまたさらに汗をかく、それを一晩中繰り返しておりました。
加湿器から出る湯気のせいで、部屋の中はまるで熱帯雨林、頭はもうろうとし、加湿器を掛けてるのに、エアコンをドライにしようとしたほどです。(意味ないじゃん!)
あまりの暑さになかなか寝付けず、数えた羊の数は数万頭を超えました。(・・・)
しかし、この荒行が功を奏したようで、邪気は汗と共に身体から追い出され、目が覚めると喉の痛みも治まり、かなり快調。ほっと一安心の名古屋初日でありました。
所変われば、反応も変わる、劇場も東京より大きくなりますし、お客様がどう受け止めてくださるか心配しながらの幕開きです。
しかし、初日こそ緊張はあったようですが、熱心にご覧頂き、上々の反応でした。笑いもいっぱい起き、喜んでいただけたようです。
それを直接お客様の口から聞けたのが、最終日、終演直後にロビーで行なわれた震災募金活動でした。
お客様が列を作り、募金箱に善意を入れてくださりながら私達キャストの前を通り、色々声をかけてくださいます。
「面白かったよ」「楽しかった、ありがとう」・・・
嬉しいですね、こんな一言、疲れも吹っ飛びます。
ひとりのおじさんが、「カポネさん!」と、私に声をかけてくれました。
私が「ニセモノです!」と、答えると、「使い分けが良かった」と褒めてくださいました。
これは嬉しかったですね。
気の弱いジミーと暗黒街のボス、アル・カポネ、両者の演じ分けは声色もそうですが、実は歩き方に重きを置いています。ジミーはべた足でせわしなく歩き、カポネになりきったときは踵(かかと)からゆったりと歩くのです。
街で人物観察とかしていても、歩き方って結構キャラクターが出ます。老人と若者、上司と部下、大者と小者・・・
みんな違っていて、本当、面白いですよ!
健さんは今のカポネと若い頃のカポネを「気性」と「スピード」で演じ分けています。
今のカポネはゆったりと静かに喋り、若い頃はすぐにかっとなり、声を荒げ、歩き方も素早く、頻繁に手を動かしています。うまいですよね・・・
二幕一場に回想シーンがあるので、その時のカポネと一幕のカポネを比べてみてください。
明らかに年齢が違います!
名古屋で嬉しかったこと、もう一つありました。
被災動物里親に名古屋の知人とそのお友達が名乗り出てくれたことです。知人は猫を、お友達は犬を引き受けてくれるそうで、大きな動物病院にも被災動物の写真を貼ってくれるとのこと、ありがたいです!
現地の状況ですけど、犬はすぐに保護できるのですが、猫は警戒して逃げてしまいます。しかしながら、里親さん候補の方は猫の方が圧倒的に多いのです。
犬を助けてくださいます方、どうか、ご連絡くださいませ!
さあ、次はいよいよ笑いのメッカ大阪です!
またまたしっかり準備して臨むつもりです。
劇場へお運びくださいますこと、心よりお願い申し上げます!!
グリーンカーテン用のゴーヤ。
ニャンコウンチ防止柵仕様(笑)。


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