皆様、一年間のご愛顧本当にありがとうございました。
また今回も沢山の差し入れやお手紙、どれだけ喜び、そして勇気づけられた
でしょう・・・
心からお礼申し上げます!!!
さて、千秋楽大カーテンコール・・・
実は11月下旬ぐらいからぼちぼち準備を進めていました。
何しろ今回は出演者全員を紹介し、なおかつプロデューサーから
「はるパパさぁ、名前呼ぶだけじゃつまんないから、それぞれにキャッチフレーズ
付けてよ」
と言われました。
「キャキャキャ、キャッチフレーズ!!!???」
五十人からの出演者です。名前覚えるだけでも大変なのに(実際ああいう場に立つと、
たとえ長年の友でもふと、ど忘れしちゃうものなのです)それなのに、キャキャキャ、
キャッチフレーズ・・・!!!???
・・・
綿密な取材が始まりました。
これだけ人数いると、あんまり喋ったことない人もいます。
「ダンスがうまくて、歌がうまい○○さん!」
・・・じゃ、つまんないでしょ?
そりゃ勿論、ほめる人も出てくるでしょうけど、お客さんが私に期待しているのは
やっぱり「笑い」です。ネタ探しに結構苦労しました。
「これ、絶対バカ受けだ!」
と、思っても、公共の場ではちょっと不謹慎とか、本人が嫌がるだろうから・・・
等々・・・随分気を使いました。
それでもまあ、なんとか第一稿が出来上がり、プロデューサーに渡すと、
「はるパパさぁ、トートダンサーにマダムヴォルフやらせたら?」
なんて、またまた無理難題を吹っかけてくるのです。
「ママママママ、マダムヴォルフ!!!!????」
・・・しかし、まあ、これは以外に1,2時間で書き上げました。
問題はたった一つ・・・
「あいつら、歌えんのやろか・・・?」
だったのです。
彼らはダンスのプロですが、歌は全くの素人です。
ままよ・・・!
と、勝手なイメージでキャスティングをしました。
一番最初に思いついた歌詞は♪「お年寄りにはノブ(トートダンサーのリーダー)さんが
いるわ」でした。それから、ルッキーニには「サタデーナイトフィーバー」で共演した
時、結構バスバリトンのいい声を持ってた(森内)リョウ、そして、肝心のマダム・
ヴォルフは最年少でイケ面の(桜木)リョウを抜擢しました。
台本を渡して、最初の稽古の時「不安」は的中しました。
「うううううううう、うたえないっ!!」
私は自分の犯した「罪」を深く悔やみました。
「なんて企画、おれはしたんだぁ・・・!」
それから、メインの二人リョウ「虎の穴」の特訓をして、舞台稽古もして、
なんとか形にしたのです。そしたら・・・
まあ・・・結構・・・いや、かなり・・・ウケました・・・!
しかし、一難さってまた一難、今度は千秋楽6日前に大風邪をひいてしまったのです。
喉は痛いわ、鼻は出るわ、頭はふらつくわ・・・もう、さんざんです。
ここここ、こんな時に・・・!
点滴打ってもらい、6種類の薬を飲んで、なんとか気を奮い立たせました。
そして、「本番」・・・例によって、皆が千秋楽でウキウキしている中、たった一人
私は子羊になっていたのです。
なんで、こんなことひきうけたんやろ・・・
「治田さん、出番です!」
演出部の土谷君がキューを出しました。
なむさん・・・
私は花道から歩を進めました。スポットライトが当たります。すると・・・
ドッカーン!!!
ものすごい、お客様の声援です。
あっという間に子羊はコメディアンへと変貌を遂げたのでした・・・
今日はこれから来年秋にやる作品のスチール撮りです。
そして、明日からいよいよ「ネバ・ゴナ・ダンス」のお稽古開始です。
年末年始稽古休みに入るので、モノローグにてこの「大千秋楽カーテンコール」を
書き上げます。
どうぞ、お楽しみに!

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