「The first man you remember...」
レヴュー
『お父さん、本当に今日はありがとうございました!
とっても楽しいひととき、あっという間の二時間でした!
お父さんのエンターテイナーぶりには心から拍手を送ります。「買い物ブギ」やピーナッツではめちゃ笑かしてもらったし、宝塚の子とのデュエットではお父さんのダンディーぶりを再確認しました。
一瞬、あの子とできてるんやないやろか…て、思たほどです。

「ろくでなし」で♪パパパヤパになった時、どれだけ観客の顔はほころんだでしょう…!かわいかったですよ

ありがとうございました!
私もお父さん目指して、うんと精進します!
治田』
昨夜、私がお父さんに(光枝明彦さん)に送ったメールです。
お父さんが出演する“SHOW−WA−SHOW”初日を観たのでありました。
http://www.theaterguide.co.jp/search_result/paid/detail.php?id=15566
昭和の名曲を散りばめたこのショー、芸達者な出演者の魅力もさることながら、支えていたのは素晴らしいアレンジ(林アキラ)です。
シンセとドラムだけなのですが、へたなオケよりうんと厚みのある音なのです。
ミュージカルやショーっていうのはカラオケじゃあ魅力も半減ですよね。どんなに小編成でも「生」じゃないと。
その点、たった二人のミュージシャンなのに、まるでボードビルの小洒落たバンドがそこにいるみたい・・・
音楽監督;林アキラの力量いかんなく発揮って感じです。
アキラさんはその美しい歌声もさることながら、トークもまたテンポがあって軽妙でした。
もともと口跡の良い方ですから、幸二郎くんとのかけあいはまるで浅草の軽演劇みたいです。
さらに、素晴らしかったのは本人が弾いた「悲しい酒」の演奏です・・・
本来、この曲はクラシックギターの伴奏ですが、シンセで音だけはギターにして、それをキーボードで弾く・・・幸二郎くんの歌も相まって、胸にぐっとくる演奏でした。
先日観たフジコ・へミングさんもそうですが、ピアノが弾けるって素敵ですよね。
ああ・・・おれも習いたいなぁ・・・
幸二郎くんて言えば、この「悲しい酒」と北島三郎の「祭」・・・
感動いたしました。
四の五の言いません。すばらしい歌唱力です。
ぜひ、観にいってください!
アキラさんでもうひとつ。
劇中、「ザ・ピーナッツ・メドレー」があるのですが、この中で女装したアキラさんが満面の笑顔で歌い、きれのいいいダンスを踊ってて、それがまるでミュージカル「ヘアースプレー」のヒロイン;トレーシーみたいなのです。
トレーシーもあきらさんもそのプニプニした(失礼!)キャラがとってもかわいくて、もう、胸キュンでした!
ああ・・・どうしよう・・・16日からの「エリザベート」歌稽古・・・!
歌唱指導はアキラさんなんですよ・・・
まともに見れるやろか・・・
トレーシー・アキラ
さて、このショーのお目当てはもちろん光枝さんでした。
メールにも書いたとおり、その達者な芸には舌を巻きます。
曲名を忘れちゃいましたが、宝塚の和音さんとデュエットした時、和音さんも、そして、お父さんも本当に素敵でした。
「アスペクツ・オブ・ラブ」で見せたあのダンディーぶりを今回もいかんなく発揮していたのです。
昭和を50年生きぬいた光枝さんとまだ5年しか生きてない和音さんが、そんな年の差など微塵も感じさせず、いや、むしろ歳の差があるからこそ魅惑の男女になっていたのです。
まさしく「アスペクツ・・・」のジョージとジェニーでした。
七十二歳で歌って、踊って、こんな色気を出せる役者・・・
今の日本じゃ光枝さんぐらいしかいないでしょう。
「ろくでなし」を歌った時は一転して、すごくチャーミングだったし、かと思うと、同じ曲の途中から突如ものすごい声量で圧倒させるし・・・
一体どれだけ「顔」をお持ちなのでしょう。
人間的にも素晴らしい方だから、みんなにも愛されているし、お世辞抜きで素敵な方です。
あの人間性がそのまま芸になって出てくるのですよね。
わたしも心を広く持ち、うんと精進して、あんな七十代、六十代、そして五十代を送りたいと思いました。
♪“I want be the first man you remenber...”
ジョージより

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