能登手毬
高級椎茸ですって。
良い名前。
誰考えたんだろ。
私にとって能登のイメージは
やはり傷ついた女が途方に暮れて歩き続けたら辿り着いた土地
冬の荒れた高波と頬に冷たく刺す海風
そんな女に泣いてくれるのはカモメと霧笛ばかり
ああ…
ドンブラコ
話は戻りますが
モノによっては松茸よりもお高級なんですって。
秋のイメージだけど能登の厳しい冬を越えて春に収穫ですって。
風味濃厚
食感は鮑ですって。
越冬するからかなぁ…
ひとつひとつ愛情込めてカバーかけて相当手間がかかるんですって。
あ、
手間からの手毬とか…
まいっか。
でも大人の女の心は能登手毬にストップモーション。
私の血はまだ温かいのね。
魅せられた。
しみる。
やだぁ
大っきいわぁ。
