●ユーレイ病院
樋川病院を巡る訴訟は、上告を棄却され原告側の敗訴となってしまいました。突然の閉院から大きな混乱を招いた姫川病院。裁判上の決着は着いたものの後味の悪さは否めません。
また新たな問題となって浮上してきたのが姫川病院の処遇。ユーレイ病院といっても幽霊が出るわけではなく、所有者が不在と言う事です。
裁判が終わって管財人が職務を終えると所有者が居なくなってしまった。しかし固定資産税の支払い義務が残る。地権者は借地料が滞っているが誰にも請求できずに困惑。
無人となった病院に入り込み天井裏の銅線ケーブルや金属を盗まれる盗難事件が発生。行政側は警察に被害を報告したが、所有者不在で被害届が出せず、捜査出来ないといいます。
警察としては、再犯防止のためパトロールを強化。被害のあった現場以外は、閉院当時のままの姿をとどめています。
行政としても議会に報告したいところですが、病院の所管となる市民厚生委では、すでに病院ではないとして所管外の判断。しかし行政上の所管は依然市民部にあるため、他の常任委では調査できずの状態。
27日の総文委で、速やかに所管を総務部に移すように要望しました。このままでは、土地所有者に管理責任が生じ、借料は取れないわ、巨額経費のかかる取り壊し責任まで生じてしまう事となります。固定資産税の滞納分も含めて、姫川病院の処遇は頭の痛い問題となりそうです。
まさに夏の夜の怪談です。

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