2005/11/26
フランス皇帝ナポレオン1世の戴冠式200周年を記念して企画された海外文化交流展「栄光の大ナポレオン展 文化の光彩と人間のロマン」のテーマは「ナポレオン―ヨーロッパと文化:もうひとつの勝利」です。ナポレオンの輝かしい戦勝の事績や、ナポレオン法典をはじめとする政治・経済・教育等の多大な業績については、誰しもが知るところですが、文化という視点で彼を捉えるとき、そこに独創的にして近代的な発想、普遍的にして力強い創造性を発見することができる。
ナポレオンの文化性と世界性を、ナポレオンと芸術、帝政様式の伝播、ヨーロッパのナポレオン家、手工業の繁栄、現代に生きる遺産といった要素で探りながら、英雄の趣味と豪奢なスタイルの創造、文化施設の創設や都市計画に賭ける情熱、皇后ジョゼフィーヌや兄弟姉妹たちの栄華、セーヴル陶磁器に代表される工芸美の極致、ジュエリー芸術の粋などが紹介されています。
第1部「文化、それはナポレオンのもうひとつの勝利」では、フランスの美術館・機関と日本のコレクションからの展示品を中心に、ナポレオンの文化力が表現されています。第2部「ヨーロッパ、それはナポレオンのもうひとつの祖国」では、イタリア、ドイツ、ロシア、ベルギー、オーストリア、アメリカの美術館、個人コレクションからの展示品を中心に、ナポレオンの国際性が披露されています。
あわせて8カ国からの参加により、300点以上にのぼる多彩な展示品がをもって開催されています。
※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。