いまさら意味はないけど、なんかのはずみで思い出されることがあるかもしれない技術。
「EOS10、EOS100」と言えば、アナログ時代のAF1眼としては第2世代の代表的マシンだ。売りは「バーコード」。なんじゃそりゃ。
当時、カメラの機能競争は限度をはるかに超えてしまい、各社は納めきれない機能をカメラの外部に保持しはじめた。ミノルタはICカードを差し替える方法をとってかっこよく決め、キヤノンはバーコードを読み取るというイロモノ勝負に出た。結果は両者ともに絶滅したのは言うまでもないが、最近になって「EOSバーコード」にはもしかしたら「本気」が入ってたのかもしれないと・・・と思った。
なんと、
ここで独自の「EOSバーコード」を作ることができる。
よく見るとフルプログラミング可能なフォーマットだったことがわかる。
カメラのあらゆるモード設定がすべて網羅されているうえに、ハイライト露光、シャドウ露光、内蔵ストロボの独立露出補正など、カタログスペックにも書かれていないマニアックなモードまできちんと盛り込まれていた。
試しに、ノーマルなEOS10ではできなかったモードを2つほど作ってみた。上記のページで表示された結果の数字(Barcode contents)をフリーの「バーコード作成ソフト」に入力して簡単に作成することができる。
下のバーコードを横45mm縦18mmぐらいのサイズに印刷するとバーコードリーダーがエラーなく読み取ってくれる。
「スーパーフルオート」

露出:プログラムオート、AF:AIフォーカス、連射モード
これは意外だけど、ダイヤル設定の組み合わせの都合などでできなかったモードだ。これで連射中に被写体が動いてもAFが動体予測で追い続け、被写体の距離が変化しなければ秒速5コマの最高速で撮り続ける。しかもプログラムシフトも可能。運動会で威力を発揮する(かもしれない)モードだ(^^;)
「ストロボ禁止スーパーフルオート」

スーパーフルオートをストロボ発光禁止にしてみた。ちょっと暗いところへ向けるとストロボが電動でパコパコ出入りするEOS10には結構有効。
それにしても、アナログ1眼は凄まじい性能まで到達していたものだ。外部バッテリもなしでこのスピードが出るカメラは今でも数えるほどしかない。最近は未整備中古で数千円から手に入る(^^;)
まぁ、いまさらフィルムを入れてこんなモード使って撮影するヤツはいないと思うけど、同等の速射性能で連射できるデジタルEOSのお値段を考えると少々複雑でもある。まだまだ運動会はアナログ派が多い。

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