〜始まりの時〜
パリ行きが決まってから三年が経ち、出発三ヶ月半前頃になってはじめて某美術学校事務局から、パリのシテ・デザールに送る書類の作成についての電話が入った。それからと言うもの、急いで日本語文で略歴、作品ファイル、コメント文、目的、などなどを作成し、送るまでに三日ほどかかり、それから、それらの書類をフランス語に翻訳してもらうためにフランス語の先生に学校側から頼んでもらい、翻訳が仕上がったのが二週間後、それをフランスに送って、シテ・デザールからの入館証が着くのに一ヶ月ほど、それから大使館に届けに行った時には、すでに出発の日まで二ヶ月足らずであった。言いたくは無いが、某美術学校の事務の曖昧さがいけない。他の人に聞くと、あてにしないほうがよいとの事であった。残高証明を作るときも、東京銀行の残高証明でとの事だったので、渋谷の本店まで行って作ったのだが、後にわかった事であるが、どこの銀行でもよかったようである。それなら、わたしが取引している銀行でよかったのではないか、無駄な事をさせてくれるものである。
CARTE DE DEBARQUEMENT
1.Nom_________________
Nomde jeunefille
__________________
Prenoms
__________________
2.Date de naissance
__________________
3.Liev de naissance
______TOKYO__________
4.Nationalite
______JAPON__________
5.Profession
_______Artiste________
6.Domicile
__Hachioji-Shi___TOKYO JAPON__
7.Aeroport demborquement
__NARITA______________

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