2005/3/19

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修験道って面白い!:田中利典氏著
綾部の文化財を守る会からの回覧です。
見出し:修験道の修行は、大自然の中で風を拝み、岩を拝み、本を拝みながら行われる。現代の日常生活では考えられない過酷さである。
しかし、その修行に魅せられ、何度も繰り返していくうちに不思議な力を得るのである。それは、こころと身体の理想的な調和であり、生と死を超越する「行」の世界の体験である。
大峯奥駆修行は、その代表である。近年、多くの一般の参加者か山伏たちとともに修行に入っている。
山中修行の体験で蘇った人々はやがて、日常生活の中で自分とその回りを変えていくだろう。
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大挙修行:大峯修行とは
 古野から熊野にかげて紀伊半島の中心を背骨のように貫いて存在するのが、霊峰大峯山脈。修験道の開祖役行者によって聞かれた、最高にして最大の修験根本道場である。
 未だに女人禁制を堅持することで知られる大峯山山上ケ岳。その山上ケ岳一帯を含む北端の古野山から南端の熊野本宮に至るまで、弥山、八経ケ岳、釈迦岳、行仙岳、笠捨山、地蔵岳、大黒天岳など仏縁に繋がる山名を冠した、千五百メートル級の山々が続く大峯山脈全体を信仰的に尊称して大峯山と呼ぶ。まさにここは修験道の聖地中の聖地なのである。
 因みに大峯山のうち、古野山から山上ケ岳に至る山々を金峯山(きんぷせん)と呼び、山上ケ岳とは金峯山の山上にあたるところからその名を得たといわれる(だから本来は大峯山山上ケ岳ではなく、金峯山山上ケ岳か正しい)。この古野・大峯を中心に、我が国独特の民族宗教・修験道は千三百年の歴史と文化を刻み、その信仰を脈々と現代に伝えてきたのだ。
 一般にその名が知られる修験道の奥駈行は、大峯山脈を尾根づたいに約百七十キロにわたって跋渉する修行である。大峯奥駈道こそ、開祖役行者に由来する修験道史上最も尊ばれた修行道なのである。
 古野・大峯とそこにはぐくまれた修験道の営みを知ることは、むずかしく言うならば日本の基層の文化と宗教に触れることである。またそこを体験することは単に自然に親しむということだけではなく、大袈裟に聞こえるかもしれないが、日本人としてのアイデンティティ(自己同一性)のひとつを取り戻すことでさえあると私は思っている。・・後略
行力(ぎょうりき)
前略:かといって修行をして、なにも験力を得ていないのかというとそうでもない。私は常々「葬式は霊魂の存在を前提として行うものであるし、加持祈祷は奇跡を前提として行うものである」と思っている。その体で言うなら普段の法務で行っている護摩供修法や加持祈祷の諸作法は、基本的には人智を超えた神仏による奇跡が前提とたっているのであり、その奇跡が行われるのは偏に行者の行力が背景にあるからこそであろう。いわゆる験力ともいえよう。私も頼りないながらも、修行で得た験力を基本として、加持祈祷に臨んでいるのである。実際、行中にいろんな不思議を経験することは多い。・・後略



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