2019/12/1

丹後を見る!国重文の木造女神坐像2体の有る板列八幡神社!  文化財研修記

京都府与謝野町岩滝男山176には国重文の木造女神坐像2体を持つ板列八幡神社(いたなみはちまんじんじゃ)がある。与謝野町男山(おとこやま)の集落を南に見下ろす高台に築かれた板列八幡(いたなみはちまん)神社は、中世の石清水八幡宮の所領の荘園として治められた経緯から八幡宮がこの地に建てられたことがはじまりと考えられます。現在の神明造りの社殿は、江戸時代、天保五年(1834)に再建されたもので、幣殿(へいでん)と拝殿(はいでん)が設けられています。そして、拝殿入口の両脇には、一風変わった容姿の狛犬二体が鎮座して社殿を守っています。 後足を曲げて腰を下ろし、前足を真っ直ぐに伸ばして頭を上げて対座する狛犬の像は、高さが約四十六センチと、普段私たちがよく目にする神社の狛犬と比較すると随分と小さく見えます。しかしそれ以上に見る者の目を引くのは、そのずんぐりとした容姿と、とても愛嬌のある表情にあります。 社殿を正面に見て右に鎮座するのが阿(あ)形の表情を浮かべる狛犬で、左に鎮座するのが吽(うん) 形の狛犬です。阿形の狛犬は扁平な形の頭に大きく口を広げ、口角がやや吊り上がって笑みを浮かべているようにも見えます。吽形の狛犬は歯を剥き出しにして威嚇する表情が、豪快に笑っているようにも感じ取られます。これらの造形上の特徴からみて、越前系の狛犬と推察されます。二体の狛犬は、いつ頃作られたものか不明ですが、丹後地方において石の狛犬が奉納された時期や、その類例から判断して室町時代から江戸時代前期の間に作られた狛犬であろうと考えられます。また、像の大きさから判断すると、本来は社殿内部に安置されていた可能性もあります。 鎮守の森にひっそりと佇む二体の狛犬は、地元の信仰を集める八幡神を風雪に耐えて今も守り続けています。

1.板列八幡神社の標柱と一対の狛犬
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2.石造大鳥居と扁額
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3.国重文の木造女神坐像の駒札(画像をクリックすると拡大して読めます)。
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4.国重文の女神坐像の保存蔵
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5.石段参道の途中の社務所
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6.強烈な登り石段参道です!!
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7.登り参道途中に在る境内社
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8.御神木と拝殿・本殿を見る!
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9.拝殿
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10.御神木
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11.拝殿前の変わった阿形狛犬
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12.同上を正面から見る!
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13.拝殿前の変わった吽形狛犬
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14.同上を正面から見る!
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