2014/12/28

房総の文化財・史址を見る!35.歌舞伎「与話情浮名横櫛」で有名な「こうもりやすのお墓」のある選擇寺!  文化財研修記

木更津市中央1−5−6には浄土宗の選擇寺(せんちゃくじ)がある。上総の国で生まれた観誉祐崇(かんよゆうそう)上人が享徳3年(1454)に選擇寺と号しました。正しくは「鶏頭山西休院選擇寺(けいずさんさいきゅういんせんちゃくじ)」といいます。上人が初めてこの地で休まれたときの草庵が西休院と呼ばれていたことと、朝目を覚ました時に周囲の松の木の枝に鶏がとまり天高く鶏鳴を響かせた様子から、中国で有名な鶏頭摩寺(けいずまじ)という修行道場を思い起こし、この故事を偲んでこの山号と院号を持つようになりました。観誉祐崇上人は後に、鎌倉大本山光明寺第九代の法燈を継承した高僧で、後土御門天皇に宮中に招かれ浄土の法門をご進講されました。  法然上人の言葉では「選擇」とは選びとることの大切さを表わしています。
 人生において進路や職業を選ぶことや、生涯の伴侶を選ぶことは非常に難しいことですが、それ以上に沢山ある御仏の教えの中から本願の念仏・浄土の御教えを選びとられたという大切な意味が込められています。現在の本堂は、昭和5年に建立された鉄筋コンクリートの建造物で、平成12年2月に国指定の登録有形文化財に指定されています。大正12年の震災で被害を受けた本堂を、昭和初期に伝統的な木造建築の仏堂形態を正確にコンクリートで再現したことが評価されたものです。ご本尊は平安時代後期に慈覚大師円仁により作られた阿弥陀立像です。通常はお前立の阿弥陀仏、観音、勢至の三尊仏がお前立本尊としてご安置されています。本尊の阿弥陀如来像は等身大で厨子の中に安置されており、年に一度お十夜法要の際に開扉され拝むことができます。毎年8月16日に行われている「おえんま様ご縁日」は、古く江戸の時代より続くお盆の締めくくりの行事です。 歌舞伎「与話情浮名横櫛」の切られ与三朗の相棒として有名なこうもり安の墓が境内にあります。   本名を山口瀧蔵という木更津生まれのこの男は、美声の持ち主で花柳界の寵児と言われるほどでした。太股にこうもりの刺青を入れており、毎晩ふらふらと遊び回ることから通称こうもり安というあだながつけられました。

1.選擇寺標柱
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2.本堂(コンクリート製の建物ながら内部の和式の造り様式が認められ国の登録文化財です。)
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3.駒札
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4.元の本堂の大鬼瓦
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5.保科正重(徳川家光の異母弟の保科正之を養子にした義父)とその母の墓
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6.同上 駒札
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7.国登録文化財の本堂
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8.勢至丸さま(法然上人の幼児期の像)
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9.こうもり安の墓
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