2005/6/8  

愛すべき仲間達1  
  みなさんこんばんは

 またまた久しぶりの更新になってしまいました。。
前回の「勝負ってなんだろね」には様々な反響を頂きまして、私自身も
非常に感慨深いものがありました。。 みなさんそれぞれに、それぞれの
勝負があって、それがどんなレベルだろうと同じように悩み、同じように楽しんで
いることがうかがえました。 なんだかみなさまとの見えないところでのつながりを
感じることができてとても嬉しい一週間でした! 今後もよろしくお願いいたします!

 さて、先週末国立競技場で久しぶりに陸上の日本選手権がおこなわれました。
「勝負ってなんだろね」にも書いたのですが、私の思い出の場所での日本選手権
ということで、懐かしい思いで観戦してまいりました。
 昨年のオリンピックに続き、今年はヘルシンキでの世界選手権が開催される
こともあり、その代表の座をかけた戦いとなったわけですが、今日はそのうち二人の選手を
クローズアップしてご紹介したいと思います。

 まずはこの世界選手権から正式種目となる女子3000m障害の代表に内定
した早狩実紀選手。 早狩選手との出会いは約10年前になるでしょうか。。
私が神戸学院大学にいた時のことです。 当時神戸学院大学の陸上競技部の
コーチをしていたのは亀田佐一郎先生(元加古川南高校陸上部監督)で、
高校混成&400mHチャンピオンを獲得した赤堀弘晃ややり投げの梶原選手
を育てたコーチでもある方で、そのユニークな指導法のもとに河村道彦、私、
赤堀弘晃をはじめとした後にタイトルを獲得する多くの選手が集まっていました。
 そこに同じく集まっていたのが当時同志社大学旋風を巻き起こしていいた
朝原宣治&早狩実紀コンビでした。 今考えてみればとんでもないメンバーが
集まっていたんだなあ、と関心しますが、幸運にも陸上競技をスタートしてまだ
1年に満たない私がトレーニング方法や、競技に対する姿勢など、彼らから受けた
影響は絶大なるものでした。 彼らの動きや言動には新しい発見や新鮮な表現が
そこかしこにちりばめられていて、毎日が素晴らしい教本のページをめくっていくような
作業の繰り返しでした。。  そのなかでも早狩選手は当時からマイペースで、
自由奔放なスタイルを貫く超!個性派選手でしたねー。。(ごめんね早狩さん!)
練習や試合の現場でも「だいたいでえーやろーー」とか「ボチボチやろーやー」なんていう
いーー意味でいい加減なセリフが飛び出すのが特徴なんですが、そんな言動とは
裏腹に、その動きの無駄の無さは目を見張ります。ウォーミングアップからメニュー、
クールダウンに渡って、一人でも淡々と最小の力で最大の推進力を得るアメンボの
ような走り方でスイスイ走っては涼しい顔をしていたのを今でも良く覚えています。
 そんな早狩選手ももう3?歳となって、衰えを隠せない!?と思いきや!!!
なんと海外で3000m障害の日本記録を連発! そして今回の日本選手権でも
1500mで3位に入賞する元気の良さを見せ付けて、日本代表を獲得されました!!
いやーー、すげーーおねーちゃんでございます!! いつまでたってもアクティブで
いつまでたってもキュートな早狩大先輩に拍手でございます。
みなさんヘルシンキでは彼女の熟練の走りに是非ご注目ください!!!

2に続く。。。

2005/6/8  

愛すべき仲間たち2  

そして二人目はみなさんもご存知100mの朝原宣治選手!
朝原選手を初めて知ったのは私が陸上競技を初めて3日目のことでした。
短距離チームでトレーニングをしていた私は1つ上の先輩で、朝原選手と同じ
高校の出身でもある坂本先輩に短距離選手で誰を参考にしたらいいのかを
質問すると、先輩は真っ先に朝原選手の名前を出しました。 中学ではハンドボール部
に所属していた朝原選手が高校で始めた陸上競技で人並み外れた能力で走り、
跳ぶ能力を身につける姿を身近で見ていた先輩は私に、朝原選手がいかに
素晴らしい選手であるかを熱く語ってくれました。 それ以来私はその名前を頭に
刻んでいたのですが、彼との出会いはその一年後でした。
私は兵庫県の国体予選に勝って成年男子B200mの県代表に選ばれたのですが、
その同じ大会に成年男子A100mの代表として選ばれていたのが朝原宣治だったのです。
噂に聞きし朝原選手の走りがどんなものなのか、私の興味は自分の種目以上にそこに
集まっていました。 そして迎えた本番、幸運にも朝原選手とは宿舎では同部屋になり、
いろいろな話を聞かせてもらいました。 でも朝原選手も早狩選手同様マイペース
のんびりペースの穏やかな性格で、あまり競技を熱く語ることもなかったように思います。
同志社大学の選手ってみんなこんなのかなあーー??と思ったのを覚えていますね。
 しかし、朝原選手!ウォーミングアップでジョギングを始めたとたんにその動きの
洗練された、また隅々まで意識の行き渡ったなめらかさに、ほとばしるようなオーラを
感じ、私は驚愕しました。。 そのジョギングを教えてもらおうといくつも質問を繰り返し、
ジョギングを見てもらったりと、図々しいほどに朝原選手にくっついていた自分は、
今考えると全くの素人走りで、朝原選手の動きとは程遠いレベルにいたこともあって、
彼の表現する言葉を10%くらいしか飲み込むことができていませんでした!!残念。。
 そして、迎えた100m決勝。それまで主に幅跳びの選手として活動していた朝原選手が
本格的に100mのレースに参加するということ、また準決勝で当時の日本記録10秒20
に迫る記録をマークしていたこともあって、スタンドの注目は彼一点に集中していました。
 そんなプレッシャーの中、大きくダイナミックなストライドと、美しい身体動作で
軽やかに加速し、他の選手と別次元のスピードでゴールラインを駆け抜けた朝原選手
のタイムは10秒19の日本新記録をマークしていたのです。  なんという巡り会わせ、
なんという幸運によって遭遇した朝原選手との出会い、そしてこの記録。。
それまで日本人として生まれた誰よりも早いスピードで100mの距離を走りきった
この男が目の前にいて、同じ部屋で食事をとり、同じ部屋で寝ていることに不思議な
感覚にとらわれていました。  それからの我々の宿舎には報道陣がどっとつめかけて、
てんやわんやの大騒ぎでした。。 朝原時代の始まりを目前で見ることができたのは
私の人生でも本当に貴重な経験でもあり、財産になりました。 今回の日本選手権
では惜しくも佐分選手に敗れて2位でしたが、代表に選出されました。
彼の経験と未だ衰えぬスピードは世界の舞台でこそ生きるものだと思います。

 そんな同志社同い年コンビの早狩&朝原両選手に拍手喝采を送りたいと思います!
そしてヘルシンキでも大きな喝采を浴びるような活躍を期待しています!!
そして私武井も相変わらずいろーんな世界でガンガン走りますので
こちらにもささやかな喝采をいただけると幸いでーす!!

では今週も全開できましょう!!


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