僕は高3のとき中一主任をやっていたわけだが、
そのときの中一が早いものでもう高三。
彼らの晴れ姿を見るべく母校の体育祭を見に行った。
我らが黄組は逆転優勝を果たし、
あの感動が、あのときの感動が蘇ってきた。
高三になった彼らも僕のことを覚えていてくれて、
声をかけたらものすごく喜んでくれた。
それを見て僕もものすごくうれしかった。
僕のハチマキをいまでも大切に持ってくれている後輩がいたり、
もう僕よりも遙かに背が高くなっているのに、
話しかければあの中一の頃の顔に戻っている後輩がいたり、
このつながりって本当にいいもんだなぁと。
高校時代の自分を思い出し、
もう一度やってやろうという気になった。
そんな感動もあったけれど、
あえて苦言を呈したい。
あまりに、応援に気合いを感じなかった。
エールになぜか変なダンスが入っているくせに、
肝心の応援歌が中途半端すぎた。
競技中の応援も、まったく熱気を感じなかった。
聞けば、シメにもクーラーが入っているという。
あり得ない。なんてふぬけているのか。
あのつらい練習があったればこその、
それを乗り越えてこそ得られる友情、感動があるというのに。
もったいなさすぎる。
教師、生徒ともにふぬけに成り下がったあの学校など、
単なる偏差値主義のくそ学校以外の何者でもない。
そんな感動と悲しみを感じた、複雑な一日だった。

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