帝王の娘スベクヒャン最終週のまとめのつづきです。
【70話】
武寧(ムリョン)王の部屋で王様とチンム公のやりとりが終わり
『太子様の誤解です。あの者は私の父ではありません。
私の父は偉大なる東城(トンソン)王です』と言うチンム公に、
『口を慎まれよ!王様は…』と抗議するミョンノン。
その手を振り払いチンム公が去ります。
”という事は、チンム公と私が血を分けた兄妹なの?”
と思うソルラン。
部屋でひとり、チンム公の成長記録の絵を片付ける王様に
そっと寄り添うミョンノン。チンム公の成長記録の絵を一枚
また一枚と箱に入れます…頬をつたって涙が流れます。
『どうしてわかったのだ?』と王様が尋ねると
『太子の座を返上させてください。“ミョンノン”の名も』
とミョンノンが思いを伝えます。
混乱し泣きぬれたチンム公の足が向かった先は
監禁されているソルヒの部屋の前でした。
チンム公が『王女様に会いたくて来ました』と言うと
『見つかったら大変なことになります 早くお戻りを』
とソルヒに促されます。
翌日、ミョンノンは王宮を出る支度をしていました。
ソルラン『きっと王様が太子様を話さないでしょう』
ミョンノン『私の座ではない。もう返さねば』
そしてミョンノンはソルランと市場での買い物を楽しみます。
ミョンノンの腕をギュッと握るソルラン。
『二度とこの手を離すな』とミョンノン。幸せなそうな二人。
でも民が飢えに苦しんで様子を見ると心が痛むミョンノン。
やはり太子です。
歴代王の肖像画がまつってある部屋の中。
武寧王と内官が居ます。そこへミョンノンが入ってきて
“チンム公の姿がここ数日見えないので探しに行きたい”
と言いますが、そのことには答えず王様は話し始めました。
王様:
見よ そちの父上だ
先代王は高句麗を打ち払い、百済を再建されたのだ
先代王のおかげで百済は豊かになった
生涯を通し敵に屈さなかった
何物にも屈さぬ先代王がペク・カの矢を受け
余の前にひざまづかれた
東城(トンソン)王 あなたの息子です
あなたに似て とても立派な太子となりました
ようやく太子が あなたに ご挨拶を差し上げます
(ミョンノンの方を振り向き)
太子よ 余は長い間 この日を待っていた
先代王に そちが立派に成長したことを
報告するを日だ 心から 待ち望んでいた
(『王様!』と膝まづくミョンノン)
しかし東城(トンソン)王 今日が最後です
※『今日が最後です』ってどういうことだろう?
と悪い方向を考えましたが違っていました。
次に続く言葉に救われました!
今生で太子は私の息子です
(顔を上げ、武寧王の方を見るミョンノン)
私には息子が2人います
ですが百済の太子はただ一人 一人だけです
ソルランは部屋の外で待機していました。
ミョンノンの心にあるのは百済と、その民。
王宮を離れられないと思うのでした。
夜、自宅でソルランは王様に娘だと言うかどうか
迷っていました。王様は喜んで王女と認めてくれる。
でもミョンノンとソルランは思いを胸に秘めたまま
兄妹として生きないといけない。それぞれ別の妻や
夫を迎えるのを見ることになる。それは嫌。
2人で王宮を去る。だけど太子様は王になる為に
生まれた方。国のために生きること以外にしたい事
も望む事もない。
ソルランを大切に思ってるから
王宮を出てと言えば王宮を出てくれる。
しばらくは幸せだけど時間が経てば太子様は後悔なさる。
いつの日かソルランを恨めしく思ったり嫌いになるかも
しれない。それもつらい。太子様に恨まれたくない。
考えあぐねて大泣きするソルランです。
高句麗との戦も終わり、延期になっていたソルヒの処分が
噂されるようになりました。このままではソルヒは死罪に
なります。
ソルランは加林(キムン)に帰ろうと思っていたので、
ソルヒにも一緒に帰ろうと話しかけます。ミョンノンや
チンム公にも会わず故郷に帰ろう…と監禁されている
ソルヒに話しかけます。
チンム公がいなくなったのはソルランのせいだと思っている
ソルヒはこの話に乗ってソルランを殺そうと考えます。
チンム公はどこへ行ったのか?みんな心配していました。
その頃 チンム公は一人 山をさすらっていました。
心の整理がつかないのです。
ソルランはチンム公の屋敷前に佇み“地獄に送りたかった
チンム公が兄だったとは”と思うのでした。
ソルランが立ち去ろうとするとき屋敷からヨン達率が出て
来て『一度でいいから太子様に会いたい』と頼みます。
宮中で歴代王の肖像画がまつってある部屋の中。
東城王の肖像画に対して正式な挨拶をするミョンノン。
父上 父上と呼ぶのは これが最初で最後です
私の父上は2人おられますが
今生で父と仰ぐ方は 一人だけでございます
(涙ながらに心の中で話すのでした)
ミョンノンの部屋でヨン達率が懺悔します。
ヨン達率:
太子様 私を殺してください
王様のお心がわからずに
太子の座から 引きずりおろそうとしました
ミョンノン:私が東城王の息子だから反省したのか?
ヨン達率:
今からでも王様に すべての罪を申し上げます
どんな罰でも受けます
高句麗の刺客を捕らえるため敵と通じました
キムンでの妨害も
太子様を戦場で殺そうとしたことも含めて
すべての罪を王様に申し上げるつもりです
“高句麗の刺客?”ソルランは不審に思っていた
のを思い出しました。チンム公はクチョンを殺し
たとは思っていず、数珠の件ではクチョンをかば
っていました。
先日の高句麗との戦場で会ってしまったときに
尋ねたら、国に貢献しようと思って刺客を捕らえ
ようとした、と言っていました。
ミョンノンへの懺悔が終わったヨン達率にソルランが
『高句麗の刺客の話は誰から聞いたのか?』尋ねます。
信じたくなかったけど、やっぱりソルヒでした。
故郷の加林(キムン)に帰る前に王女だった時の部屋で
2人で乾杯しようと言うソルヒ、毒が入っていました。
ソルヒの言動が怪しいと思ったソルランは飲みません
でした。
ソルラン:
ウルミルから高句麗の刺客の話を聞いたわね。
チンム公に高句麗の刺客を捕まえるよう勧めた。
ソルヒ:そうよ
ソルラン:
その刺客が父さんだったの
父さんは王様が母さんを殺したと誤解した
だから刺客になり王様を狙っていたけど
あんたを見て諦めた
父さんの体には
数えきれないほどの大きな傷があったわ
瀕死の状態でありながら一命をとりとめたの
(家族が襲撃された時の傷)
そんな父さんを あんたが殺したのよ
黙ってるつもりだった
あんたも知らずにやったことだからね
でもまた私をだました 殺そうとした
いつまで こんなことを続けているの?!
と激怒して部屋を出るソルラン。
ソルヒはパニックになり、やがて気絶してしまいました。
意識を取り戻したソルヒは、ソルランに飲ませようと用意
した毒を飲んで倒れてしまいます。
ソルランは宮中での自分の仕事場に戻ります。
冷静になるとソルヒの事が心配になりました。
一方、二人の息子達の事で心が痛む王様でしたが
嬉しい知らせが。捜していた本当のスベクヒャンの
消息がわかったのです。ヘ佐平の指示で操作して
いたピムンの訓練教官テウンが得た情報を持ち帰り
ました。
プヨン(ソルヒ)の故郷で医者がクチョンを診た。
そのときクチョンは20歳ほどの娘と一緒だった。
と、言ってヘ佐平が懐から出した似顔絵はソルラン!
王様も驚きます!
キムンとの同盟のためにソルランが潜入していた時
懐かしい山でクチョンに再会しました。ソルランが
密偵だとバレて、スニムンの部下たちが現れたとき
クチョンが戦って守ってくれたことがありました。
その時に診てくれたお医者さんですね。
一方、ソルランはソルヒが心配になって見に行き
倒れている姿を発見します。
もつれていた糸が一本ずつほどけ、本来の関係が明らか
になってきました。無理に押し通した力は破滅へと向かう
しかなかったのかもしれません。

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