私、お勉強しました。
サラブレットの三大始祖(さんだいしそ)と言われれば御存じ「ダーレーアラビアン、バイアリーターク、ゴドルフィンアラビアン」の3頭であり競馬界では結構有名な話。
しかしその位置づけは勘違いされているケースが多い。サラブレットというのは複数の品種を用いた品種改良の結果誕生した馬であるが、そのサラブレットがこの3頭のみだったという訳ではない。当時はこの3頭を含めた102頭の種牡馬が記録されていた。現存のサラブレッドの血統を父の父そのまた父というふうに遡っていくと、必ず3頭の種牡馬に辿り着くというだけであって、3頭しかいなかった訳ではない。この3頭以外の99頭の種牡馬は後継馬を残す事なくその血脈が途絶えてしまった。
ダーレーアラビアン、バイアリーターク、ゴドルフィンアラビアンの3頭の能力に差はないと考えられているが、実際には近代競馬では圧倒的にダーレーアラビアンに遡る血脈が勢力を伸ばしている。日本では99.5%がダーレーアラビアン系でバイアリーターク系が0.3%、ゴドルフィンアラビアン系が0.2%となっている。オルフェーブル、ディープインパクト、ナリタブライアン、シンザン、セントライトなどみんなダーレーアラビアン系。珍しい所でいくとシンボリルドルフはバイアリーターク系であったがトウカイテイオーが、がんばらないとこの血脈も途絶えかねない。
なぜ私が急にこんな話に興味をもったかというと、26位のティズトレメンダスという馬が消滅寸前のゴドルフィンアラビアン系だという事実を知ったからである。