2006/12/21
ただしいわしょく 時事・社会
もうずいぶん前なんですが、関東地方に住んでいいた頃のお話。大阪の味が無性に恋しくなりましてね。渋谷を歩いてましたら、「関西風お好み焼き」という看板を発見。こりゃ食うべし!と店に入り、わくわくしながら待ってますと、
出てきたのは、
どう見ても「クレープ」
わりゃああっ、どこが「関西風お好み焼き」なんじゃああっ!!#
怒り狂ったのは言うまでもありません。「どうせ東京の人間にはわかりっこないから」と、ええかげんな看板で商売しとるのもアレですが、コレを「本物の関西風」と思い込んで食べる人がいることに、なんか悲しさというか憤りを覚えたのです
しかしながら、この時、大阪と東京の距離を、あらためて実感したのでした。結局のところ、東京にとって、大阪は地方の一都市でしかなく、食文化を含め、別に本物やなくても「それっぽい」ならば、関西風の看板をあげることに何の抵抗もないのや、と。
これは約20年前のお話です。さすがに現在では改善されていて、東京でも「本物の」関西風お好み焼き店は増えています
これと似たような話が、和食の世界で起こってます
■Sankei WEB:「正しい和食」認証制度に米メディア猛反発
米国では和食/日本食ブームが続いておるのですが、和食とはかけ離れた料理を出してるにもかかわらず、「日本食」の看板をあげているレストランも多数あるのやとか。そのため、農水省が「正しい和食の認証制度」導入を検討しているそうです
ほほぅ、で、
正しい関西風お好み焼き認証制度は無いのかね?
ぶっちゃけ、たわけた話やと思います。国内ですらアレやのに、海を越えれば、そりゃ解釈も変わるでしょう。それに、他国にそれをやるならば、「正しい中華料理認証制度」や「正しいインドカレー認証制度」もアリでしょうに
まぁね、わしが東京で感じたように「こ、これが日本食やというのか!あまりにもバカにし過ぎてるッ!」と憤りを感じた方も多いのかもしれません
でもね、お役人さんがそう感じたのなら、「正しい和食」を提供する店が米国に進出するのを手助けしてやった方が、よっぽど効果的やと思うんですけどね。あちらさんに「正しい和食の素晴らしさ」を理解してもらえるよう努めるのが先でしょう。制度や機関をつくっても、どうせムダ金使いで終わりますやん。何の効力もないんやし
というか、
そもそも「正しい」って何ですのん?
正しいロック とか
正しいブルース とか
笑えますわww