今宵はジャズギター特集。ウェスに続くはジム・ホール。店のコレクションではリーダーアルバムは6〜7枚ほどしか無いのだが、サイドで色々な人とやっているので探すのが大変。まあまあ代表的なものをチョイスしてみた。1時間半経過しても誰も来ず今夜はやばいかな、と思っているところへご近所のお二人が連れ立ってご来店。そこへジム帰りの店長も顔を出したものだからいきなり盛況。今宵初めてジャズ喫茶へ来られたお客さまは、昨年は100本のジャズライブを聴きに行ったそうな。新宿ピットインで立ち見のお客さんが酸欠で倒れたなど面白い話を聴かせていただいた。冬時間営業なので22時で閉店。来週はお休みします。
本日の1枚目はこれ。取りあえずリーダー作から。そのころ流行ったダイレクトカッティングで録音された邦題『無言歌』という日本製のアルバム。その技術のせいなのか両面合わせて25分くらいしかない。でも音は良い気がする。77/11録音
二人のジムとズート、というジミー・レイニーのリーダー作。レイニーの骨太なギターが素敵なアルバム。まあリーダーだからね。ズート・シムズが思いかけず良い。実は、生まれてこのかたずうっと清水なんて言ってる割にはシムズはあんまり好きじゃあなかった。でもここでの演奏はなかなか良いのだ。64年録音 CD
まあ、これをかけなくても良かったのだけど、長らく聴いていなかったので。A面が終わったときに丁度お客さまが来たのでB面もかけてしまった。デスモンドとは沢山やっているのだけど、今宵かけたのはこれだけ。75/4録音
ロリンズが橋の上で練習して戻ってきて録音したのがこれ。いきなりこんなのかかると思わず聴き入ってしまう。やはりロリンズは凄いし、ジム・ホールも良い。61/1-2録音
クラリネットとバルブトロンボーンとギターという特殊な編成のバンド。このジャケットからサボテントリオと呼んでいる(私が)のだが、ここでのホールのギターが凄まじい。まさにベース要らず。ちなみにここでやっているトプシーというショーティー・ロジャースの曲は似たような編成の妖怪トリオというバンドでも取り上げているが偶然ではないらしい。58/12録音
やはりこれをかけてしまった。アンダーカレント。B面も良いね。で、このジャケットのどちらが表か裏か考えたのだが、やはりタイトルがある方が裏だろう。ジャケットの背表紙にあたる部分が左側にあるのが普通だからだ。だから水死体が表。どうでもいいけど。62/4-5録音
本日の最後はこれ、って何? レッド・ミッチェルとやっている、Live at the Sweet Basil。これ実は見本版なのでジャケットが無い。ラベルも白紙だったので筆ペンか何かでごにょごにょと書いている。学生の時ジャズライフに勤めていた先輩から貰った。同じジャケット中には一緒に貰ったアバークロンビーのソロアルバムも入っている。ここでのホールもとても良いのだが、その先輩は2年前に鬼籍に入ってしまい遺品になってしまった。大切にしよう。78/1録音


1