サックスやクラリネットのリードは葦(アシまたはヨシ)でできています。よく言われる「サックスに付けている竹のヘラ」ではありません。
リードは結構高価なくせして当たり外れがあり、当たりでも寿命があるので結構な枚数の使えないリードが溜ります。すぐに捨ててしまえばよいのですが、払った金のことを考えるともったいなくて捨てられない。このひと山で2万円か、とか思うわけです(溜めこむから山になるのですが、、)。
もしかして少し寝かせといて吹くと良い音がするかも知れないなどとみみっちい事も考えたりもします。ダメなものはほとんどダメなんですが、たまに掘り出し物があったりするので手に負えません。確率はイヤになるくらい低いですが。
エコが叫ばれる昨今、この使えないリードをどのように活用するかですが、何かを食べる道具にするというのはわりとすぐに思いつきます。アイスクリームを食べる木のスプーンに似ていますね。鋭さ的には赤福の切断にも適しています。まあ使い道はいろいろですが、なるべく使用感の無い外れの奇麗なやつにするべきでしょう。また他人はもとより、家族にも適用すべきではありません。嫌われます。
かつて、赤福を食べるからと女性サックス吹きにわざわざ使い古しのリードを所望したピアニストがいましたが、お下劣です。
粘土細工のヘラあたりで手を打っておくのが無難な線です。
ある晴れた休日、友人達を呼んでバーベキューをやりました。そしてリード供養だと言って、炭火の焚き付けによく乾いた大量のリードを投入し点火しました。大きく真っ赤な炎を期待しましたが、目にしみる煙と異臭を発っし、何やらシュウシュウという音まで出して、リードは炎を上げずに陰気に燃えました。風の弱い良い天気だっただけに煙は一帯に蔓延しました。
焚き付けには使い古しの割り箸もしくは着火剤が良ろしいかと思われます。

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