・・・Ref.6239のデイトナ表記・・・
12時位置の余りにも小さすぎるDAYTONA表記は
「サブネーム扱いでCOSMOGRAPHに合わせたら小さすぎた」、
12時位置の誇大なDAYTONA表記は
デイトナ・スピードウェイ・オフィシャル・タイムピースの機に
「ROLEXロゴと同じ対等サイズに大きくしたらROLEXロゴより大きくなってしまった」
・・・・って感じなのでしょうね(笑)
それ以前もSOLO ROLEXになったり、
COSMOGRAPHを6時位置に持って行って消してみたり、
色々と面白い訳ですが・・・。
私的に好みなHorizontal Large or Jumbo Daytona

最もバランスがとれて、如何にも「デイトナ」らしい文字盤です。
↓のダイアルはベース塗料が酸化していますが・・・

注目は、この文字盤の、
DAYTONAデイトナ史上この時期だけの、
非常に独特で特徴のある「スクエアなROLEXロゴ」・・・
Horizontal Large or Jumbo Daytona特有なのですが・・・
・・・実はその裏では・・・
他にも、同じ時期に造られたと思われるサンプル・ダイアルがあるのです・・・
それが、こちらのパルスメーターのダイアル各種・・・

ROLEX COSMOGRAPH ロゴ・フォントが同じ・・・
・・・ここで、今一度、
流れの中でRef.6238を理解しておきましょう・・・
俗称プレデイトナRef.6238は、
それまで既に販売されていたRef6236トリプル・カレンダー・クロノグラフの最後のVAL72BC搭載と同時の、
1962年に発表発売し、翌63年からはRef.6239等と並行に販売され、
67年に製造終了
(プライスリストからは世界的には60年代末で販売を終了)
パルスメーター・ダイアル類は、
67年か68年から69年初期頃迄の、流出サンプル・ダイアル類
と思われますが・・・
「ROLEXが最後の旧年代CLASSICALなRef.6238を終了するにあたり、
後継としてタキメーター+パルスメーターのコスモグラフを模索
していた証」
とも言えるダイアルな訳です・・・
もしかしたら、
何年も前にBLOGでも取り上げた裏蓋で謎な未発売Ref.6242の隠された想定は
スクリューダウンプッシャー・ステンレスタキメーター+パルスメーターダイアルのコスモグラフだったのかも・・・とも想像します。
更に、近年singerサンプル・ダイアルとして
世に出た中の一部ダイアルにも、
この時期特有のROLEX COSMOGRAPHロゴ・フォントを確認・・・

オマケに蛇足ながら、ノンオイスター・アルビーノも
同じROLEX COSMOGRAPHフォント・・・
時を同じくしたYatchmaster cosmographを含めた非常に興味深いダイアル類から本丸天守閣PNに至る迄のdial detailを見ますと興味深いことが判りますが・・・いずれ・・・。
ところで、現在に戻って近未来を想像するに・・・
特に新作デザインになると今後も全く持って期待薄なのですが、
デイトナに於いて、巷で期待の、PNデザインのパクリとも言える
オメガのような意匠を到底出すとも思えません・・・
かと言ってデイトナ新ムーブは今のところ当分出そうにない・・・
最終的に時間を掛けて段階的にセラクロムベゼルを順当にステンレスに落としてきそうな気配ですが、
セラクロムも色と言う手段を手に入れましたから製造選択肢は広がった訳です・・・
私的には、今後、未来のデイトナでは、
過去の試作で終わったタキメーターベゼル+パルスメーターダイアルのコスモグラフ登場を期待したいところ・・・です。

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