GW・・・5月に入り大陸からの黄砂が酷いですね・・・

初期伊万里(OLD IMARI)から続く日本磁器発祥の有田焼(ARITA Porcelain)は、
今年、創業395年・ヨーロッパ輸出352年・・・
GW私的恒例になりつつある第108回有田陶器市へ行ってきました。
朝6時に毎年干支変わり(今年は兎)のお持帰りの飯碗に入った朝粥と黄粉餅を頂き、
早速頼まれ物など物色・・・。
人が少し多くなって交通規制の始まるころには、陶器市の雑踏を離れて・・・
・・・お気に入りの作家さんの工房へ・・・
技術だけでなく情熱や愛など心や人柄もALL HAND MADEの染付の器に表れています・・・

画像は通常展示作品ですが、幾つか購入した(GW期間中の半端物など作品の)売り上げは、全額が東日本大震災義捐金になるとのことで、少しですが応援できたのなら嬉しい限りです・・・
その後は、直ぐ近くの柿右衛門(KAKIEMON)窯元へ行き、
展示場で窯名の商品と窯名の入らない14代御本人の濁手の作品と参考館を一覧・・・
オランダ東インド会社Vereenigde Oostindische Compagnie、
略称VOCマークが入った輸出用古伊万里OLD IMARIとコイン

柿右衛門様式の『 現代のマイセン(MEISSEN)の皿 』と、『 最初のヨーロッパ輸出・江戸前期の元祖本家本元の柿右衛門窯(OLD IMARI KAKIEMON)の皿 』・・・
有田発祥の磁器が如何に当時の欧州に影響を与えたか、
それが欧州で現代でも脈々と引き継がれていることが解る展示です。

離れ屋で14代の濁手の壷など作品を目前に鑑賞したあとは休憩で庭を眺めながら『鍋島さん』なる最中と柿右衛門窯の湯呑でお茶を頂きました・・・

庭には去年無かった(家紋と名入り)のぼり旗と鯉のぼりが・・・

お聞きすると、御察しの通り、今年の2月に14代のお孫さん(将来の16代でしょうか)が御誕生されたそうです・・・
柿右衛門窯元では駐車場の緑に萌えるツツジと藤の花が綺麗でした、
5月は花の季節ですね・・・
こちらは有田に来る度に必ず立ち寄る佐賀県立九州陶磁文化館・
柴田コレクション展示の古伊万里(Shibata OLD IMARI COLLECTION)・・・

蕎麦猪口好きのバイブル『年代別・蕎麦猪口大辞典』と同様に、初期伊万里から様式別・年代別構成で、例えば『蛸唐草文様は年代が下るに従って一筆書きになります』などの文様描き変遇の説明書きもあり、解かり易い
展示になっています・・・(画像順はバラバラですが

)
8代将軍徳川吉宗が輸入して天皇も見たくて仕方がなかった(その時代に見聞きした当時話題の珍獣!?の)雄のインド象を描いた器の画像を撮り忘れたのが残念・・・(70年代〜現代で言うとパンダを見ている感覚か、いやそれはちょっと違うか)

柴田御夫妻の磁器発祥の地への思いと探究目的の蒐集の情熱の凄さには到底足元にも及びませんし、生前柴田さんに一度もお会いしたことはありませんが、ここに来る度に(ROLEXやTUDORに措いても)知らないことや判らないことを詳細に探究する見方や愉しみを教えて頂いている気がします
・・・

その陶磁文化館内にあるスペシャルな?トイレ・・・陶磁文化館エントランスのドアの取っ手にも今右衛門や柿右衛門、深川製磁などのポーセリンが
・・・。
有田では良く見ると、スイッチ・カバー・プレートなど含めて結構至る所で
有田焼が使われています・・・。
以前、有田赤絵町・今右衛門古陶磁美術館に行った時、丸ごと今右衛門尽くしの個室トイレで、蓋が自動で開いてお出迎えされて驚きました、歴代
今右衛門の作品を鑑賞した際は、特に有田初心者や海外からの観光客には別の意味で必見(必使用)です(笑)
更に車で場所を移動し、
今回はギャラリー兼ショップに併用のレストランでランチ・・・
食後のコーヒーの器は、四方の壁面に数百あるカップ&ソーサーの中から(私的日常では絶対使いそうにない理由で)伊万里焼窯元のIMARI TRADで重厚な雰囲気の古伊万里金彩牡丹をチョイス・・・で、
この器で頂く気分だけは殿様か皇帝(笑)

何気に・・・席の横を見ると・・・同じ窯元らしき古伊万里金彩牡丹のポットとプレートがディスプレイ・・・ん!?

あれ!?(笑)こんな所にも・・・

Hello Kitty!!
GW直前にようやく展示が間に合ったらしいですが、店の人曰く、誰も気付いてくれないそうで・・・キティコレクターや外国人観光客のお土産に受けそうですね(笑)
食後も精力的に卸団地へ移動・・・今回は時間がないのでここでお土産の高島豆腐店の有田産ごどうふなどを買い、お決まりの卸で作家さんの新しいカタログなど貰い、阿蘇の太郎次郎・猿回し無料公演を横目で見ながら駐車場へ向かい、更に移動して次の窯元へ・・・去年買わず今回目当ての蕎麦猪口は今回呉須の色が好みではなく敢え無く断念・・・
執りとめもなく談が続きそう・・・ですが、
簡単に言えば、GW期間中の丸1日は時計と一緒の撮影も忘れるくらい
古伊万里や染付な有田三昧でした・・・ってことですね

他にも今回入手したものがありますが、半端モノを一部だけチョイスして撮影・・・

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