ＴＡＫＡ−ＢＯＯＫ 〜中原貴之の軌跡〜

草津戦終了後の微笑ましいをどうぞ

長い、長い、トンネルのようだった。


９試合ぶりのゴール。


そこまで｢９｣じゃなくてもいいのに(笑)。





長くて

暗くて

悲しくて

寂しくて

そんなトンネルを

ようやく抜けた瞬間だった。

苦しいのが観ていて痛い程伝わる。


どうしてボールが来ないんだろう。




いつものようにポストプレーをしようと真ん中へボールを要求する。

来ない。



じゃあ中央からサイドへ走りながら要求してみる。

来ない。



それならＣＫだ。

来ない。




ボールが来ないということは

ボールをもらう動きが足りないのか？

声が聞こえないのか？


もしかして…


チームメイトに信頼されていないのか？



色んな葛藤で、頭の中はグチャグチャ。

苛立ち、つい大声で怒鳴ってしまう。


こんなはずじゃないのに。


なんで？

なにが違う？



試合中になんか、原因を考えられるわけがない。



唯一できるのは、


もがくこと。


がむしゃらに。