今日は真面目なネタで。
よく言いません?
あいつは速いけど強くない
このフレーズって不思議じゃないですか?
速さは簡単です。
単純にタイム。
我々端とは行ってもレースに参加する者ですから
タイムが速い=速いです。
ここにゆらぎはないはずです。
確かに、稀に速いライダーが
遅いバイクに乗っていてタイムが出ない状態でも
あいつは速いよなぁー
と思うシーンはあるでしょう。
でもこれって、自分がそのバイクに乗った場合を
想像してこのセリフが出るわけですから、
結局タイムを指して速い・遅いが表現されてるわけです。
では強さってなんですかね?
ここはかなり異論があるような気がしています。
A級ライダー捕まえてみれば
全員強い気もするかもしれませんが、
俺的には強くないと思う選手もいます。
実は自分も含んでますけどね。
逆にCクラスやノービスでもこの人強いなぁーと思える人もいる。
こう書く時点で、既にいろんな人と意見が違う気がします。
…つまり、強さって、感じる側によって
観点が違うってことですね。
タイムが出なくてもひたすら練習する人…
不利なバイクであえて立ち向かう人…
最高のバイクで最高のタイムを目指す人…
失敗を恐れず常にチャレンジを続ける人…
だから、こういった人たち全員がある意味強く
ある意味強くないわけです。
でも、強くないなって人は意外に指摘しやすいです。
言ってることがすぐコロコロ変わる人…
行動に根拠がともわない人…
格好つけてばかりで実がない人…
などなど。
ただ、総じて強くない人は
行動に一貫性がなく、行動に根拠=自信がない。
故に逆説的に強い人を考えると
行動に一貫性があり、行動に根拠=自信がある人
と考えられます。
こう書くとかなり真実に近づいている気がします。
あなたは行動に一貫性がありますか?
言動に責任を持ち、自らの言葉に重みを持たせてますか?
ジムカーナ界は良い人が多いので、
結構アドバイスを色々したり受けたりする人がいますが、
その結果をあなたは責任持てますか?
そういった心持ちが外部に出ている人が
強い人なんでしょう。
そう俺は考えます。
そう考えると俺なんかまだまだ修行中。
車体周りや練習方法といったものは
我ながらA級だと思う。
どんな車体もある程度乗りこなせるし、
セットアップも可能。乗るバイクのほぼ全てで105%は
切ってきますので技術的には合格点なんでしょう。
でもまだまだ知識が足りない。
モータースポーツは自分の力や技術だけでなく、
相棒の力をいかに高め、かつ一体化することが求められます。
俺はまだ相棒を高めることにおいてまだまだ勉強が足りていない。
まだまだ強くなる余地がある。
絶えない探求を続けること。
スポーツに参加し、勝負を続ける以上
己の目標に打ち勝つための努力を続ける必要があります。
ジムカーナの場合、B級までは一発タイムで上がれますが、
A級以上は継続した実力が求められます。
心が折れたらそこでおしまい。
しかし、頂点の選手は常に一人。
だから、心折れないように常に強くある必要があります。
弱い自分を見つめ、強くなるためにたゆまない努力を続ける。
その努力が発言に根拠と自信を与えるわけです。
だから、あきらめないで欲しい。
常に自分を見つめ、何が足りないか考えて欲しい。
それを続けることで強くなっていけるはずです。
剣道や柔道の"道”とは術から道に昇華したものであると言われます。
同様に強い人っていうのは、
ただのテクニックでおわらず、技術から心の持ち方までも
変えていくんです。
で、強さって観点によって感じ方が違うと
書きましたが、常に変わり続ける姿を見る中で
自分が求めるものを持っている人は
自分にとって強く映るんだと思います。
とはいえ100人が100人強いって認める人っているとは思えません。
所詮人間だから完璧じゃない。
得意不得意がありますよね。
なので、どうしても強くなれない部分は
ほかを伸ばして補う必要があり、
この凸凹が個性となります。
よく
俺はこれが得意だからさー
俺はこれ苦手だからやらないー
なんて言ってる人は本当にそれを検証しましたか?
やるだけやったと胸を張っていえますかね?
そこまでやった結果の発言ですかね?
己の不努力を肯定化してませんか?
そういった自己否定と自己肯定を繰り返し続けていますか?
本当の意味で自分の個性を掴んでいますか?
自分は何ができるか?という究極の問いを問い続けていますか?
強い人とはそれらを問い続けられる人。
答えを求め努力し続けられる人ことです。
いろいろ異論はあるかもしれませんが、
俺的な"強さ”の回答はこれだと思います。

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