世界いろいろ雑学ランキング・3  様々な話題

キッズ外務省
世界いろいろ雑学ランキング
第3弾。
(数字は2018年のもの)
             
○平均寿命の長い国

1位 日本       84.2歳
2位 スイス      83.3歳
3位 スペイン     83.0歳
4位 オーストラリア 82.9歳
〃  シンガポール  82.9歳
〃  フランス     82.9歳
7位 カナダ      82.8歳
8位 イタリア     82.7歳
〃  韓国       82.7歳
10位 ノルウェー   82.5歳
〃  ルクセンブルグ 82.5歳

○国民総所得(GNI)の高い国

1位 アメリカ 20兆6363億1781万ドル
2位 中国   13兆1813億7261〃  
3位 日本     5兆2265億9930〃  
4位 ドイツ    3兆9053億2167〃  
5位 イギリス  2兆7774億0585〃  
6位 フランス  2兆7520億3468〃  
7位 インド    2兆7278億9392〃  
8位 イタリア  2兆 383億7664〃  
9位 ブラジル 1兆9152億7534〃  
10位 カナダ  1兆6655億6514〃  

○1人あたりの国民総所得(GNI)の多い国

1位 スイス      8万4410ドル
2位 ノルウェー    8万0610〃 
3位 ルクセンブルク 7万0870〃 
4位 アイスランド   6万7960〃 
5位 アメリカ     6万3080〃 
6位 アイルランド  6万1390〃 
7位 カタール     6万1150〃 
8位 デンマーク   6万0140〃 
9位 シンガポール  5万8770〃 
10位 スウェーデン  5万5490〃 
[参考]20位 日本   4万1310〃 

○消費税(付加価値税)の税率の高い国

1位 ハンガリー  27%
2位 クロアチア  25%
   スウェーデン 25%
   デンマーク   25%
   ノルウェー   25%
6位 アイスランド 24%
   ギリシャ    24%
   フィンランド  24%
9位 アイルランド 23%
   ポーランド   23%
   ポルトガル  23%
[参考]日本     10%


OASYS終了  様々な話題

「親指シフトキーボード、ひっそりと前倒しで販売終了。
 40年の歴史に幕」

という記事が出ていた。

富士通では、昨年5月19日に、
「親指シフトキーボードおよび関連商品の販売終了について」
と題したリリースを発表。
企業向けノートPCの親指シフトキーボードモデルは2020年中に販売を終了。
外付けオプションの「親指シフトキーボード」は、
2021年5月に販売を終了すると発表していた。

それを前倒しにして、
法人向けは2020年12月末に販売を終了。
個人向けの直販サイトでの取り扱いも、2021年1月末で終了していた。
親指シフトキーボード3製品、
および日本語ワープロソフト「OASYS V10.0」、
日本語入力ソフト「Japanist 10 」の販売を終了し、
「OASYS V10.0」は2024年まで、
「Japanist 10 」は2026年までサポートは継続する。

富士通では、親指シフトが主流から外れた後も、
コアなユーザーのために
親指シフトキーボードおよび日本語ワープロ・入力ソフト製品を提供してきたが、
今回、親指シフト関連全商品の販売・サポートの終了を決定したもの。
富士通は「親指シフトを放棄したわけではない」と言っていたのだが、
販売とサポートを終了するということで、
親指シフトは終了したと言える。

親指シフトは、
富士通のワープロ「OASYS」発売に際し、
富士通が普及させようとした独特のキーボードで、
一つのキーに二つの文字が割り当てられており、
それを親指との組み合わせで操作、
できるだけ入力のストロークを少なくしようというものだ。

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たとえばローマ字入力では、
一つのひらがなのために二つのキー
(たとえば、「か」を打つには、「K」と「A」のキー)
を押さなければならないが、
親指シフトなら一度の操作(つまり2分の1)で済む。
また、濁音はJIS配列ではツーストロークだが、
親指シフトならワンストローク。
更に、文字キーを上下3段にまとめたことにより、
ホームポジションから手を移動させずにひらがなを入力できる。

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日本語を打つのに適した方式で、大変早いため、
多くの人に利用されており、
作家などでもユーザーが多かった。
ワープロ検定合格率では、
ナンバーワンのキーボードであり、
ワープロコンテストでも親指シフトキーボードを採用したOASYSが
上位を独占することもあった。

しかし、親指シフト、すぐれていたのに、
ついに標準にはなりえず、
1980年5月の発売以来、
40年に渡る歴史は、静かに幕を閉じた。
                                        
私は、職場に就職した30数年前、
職場で初めて「ワープロ」なるものに遭遇した。
びっくりした。
キーボードで入力し、
それが漢字に変換され、
その結果が綺麗な文字で印字される。

当時、「ワープロの上達が早い人の3タイプ」というのが言われていた。
@は、タイプライターを打った経験がある人。
Aは、ピアノを演奏したことのある人。
そしてBは、文字がヘタな人。

私はこのBに当たり、
自分で書いた字が読めないほどのひどい字で、
真面目に書いた文字も、大人が書いた字とは思えなかった。
当時、ワープロ反対派は、
「手書きの方が書いた人の人柄が忍ばれる」
という理屈を言ったが、
こんな文字で人柄を忍ばれてたまるか、と思ったものだ。

ちなみに、欧米がタイプライターが普及したのは、
欧米人はクセ字が多く、他人が読めないからだと聞いている。

こんな便利なものはないと、
当時、高かったワープロを家でも購入。

↓が初めて買ったワープロ。

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画面がものすごく小さい。
その後、新発売のたびに乗り換え、
5台くらい購入した。

購入後、いろいろな記録や手紙はワープロで作成した。
ただ、初期の頃は、
「ワープロにて失礼します」
と添えたほど、
まだ手書きが主流だった。
そのうち、もらう手紙にもワープロ印字が増え、
やがて「失礼します」の添え書きも不要になった。

それ以来、親指シフトワープロで仕事をこなし、
定年まで務めた。
最後の頃はパソコンにOASYSのワープロソフトを入れ、
入力は親指シフトキーボードだった。

表参道にOASYSの専門店があり、
しばしばお世話になった。
今は店舗はなくなって、
ネット販売だけらしい。

今、家では、パソコンに、
OASYSのソフトと辞書を入れ、
親指シフトのキーボードを接続して使っている。
その方が早いから。
ローマ字入力もできるが、
速度が半分になり、疲れる。

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だから、このキーボードが駄目になるまで、これでいく。
親指シフトと心中。
「時代遅れ」と言われようと、
「新しい時代に対応できない」と言われようと、
「頭が固い」と言われようと、いい。
私はこの古女房と添いとげるつもりだ。

パソコンの脇にはOASYS30−SX401という機械が置いてある。

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ものによってはこのワープロを使って入力する。
やはり専用機の使いやすさは捨て難い。
文字の挿入、削除、移動などが早い。
印字は、フロッピィディスクドライブを介して、
パソコンから行う。
何の問題もない。

ワープロは購入後15年以上経つが、
まだ動いている。
ただ、プログラムのハードディスクに不具合が生じたようで、
プログラムソフトを挿入しないといけない。
不都合は、それまでの単語登録が消えてしまうこと。

1年ほど前に、
乱暴に掃除したために
パソコンの親指シフトキーボードに接触不良が起こってしまい、
途方にくれたが、
ネットで調べたら、
まだ親指シフトキーボードを販売していたので、購入。
FMV−KM613という機種で、
これが壊れたら、中古市場で買わなければならない。

今は、小説家の原稿もほぼ全てがワープロまたはパソコンだという。
作家の中には、「400字詰め原稿用紙に書いてこそ、文章と言える」
などと言う人がいたが、
要するに技術革新に付いていけない人の悪あがきだった。
メリットは、編集者を悩ませていた判読不能の原稿がなくなったこと、
そのままデータとして使用できるので、
活字を拾う必要がなくなったこと。
後者は活版印刷の消滅の原因となった。

作家にもOASYSファンは多く、
富士通に「なくすな」と申し入れたそうだ、反応がなかった。
セコハン市場では、OASYSは稀少価値があるとか。
昔のままの機種でいいから
5年に一度再発売すれば、
その都度買う人がいると思うが。

OASYS終了の記事に対して、
ネット上には、沢山のコメントが投稿されている。

○懐かしいな。
ワープロの時代は全て親指シフトモデルだけを買い続け、
ほかの誰よりも入力作業が速いと褒められたものだったけど、
文書作成がワープロからパソコンに切り替えるにつれ、
英字配列のキーに変わってしまった。
今親指シフトで打てと言われても扱えるかどうか・・・
でもお世話になったのは事実だし、ありがとうございましたと申し上げたい。

○文字入力の速さは、親指シフト、かな入力、ローマ字入力の順でしたよね。
当然たたく文字数が少ないからでしたが、
結果一番遅いローマ字入力が残りましたね。

○親指シフトには随分お世話になりました。
日本語の使用頻度や指の動きをとことん研究して作られただけあって
使いやすかったです。

○私は、今でも使っています。
これを打ち込んでいるのもFKB7628 の親指シフトキーボードです。
入力が早いので、手放せません。
富士通は、宣伝や展開の仕方に問題があったと思われます。

○そもそも、欧米の言語用に作られたタイプライターの配列のまま
コンピューターに移行したのですから、
日本語で使うのには無理があるのです。
特に左手の小指や薬指の負担が大きいため、
富士通さんが工夫して創った親指シフトは実に合理的でした。
でもそれがガラパゴス化してしまった原因でもあります。
グローバルで通用しないと生き残れないのは悲しいかな、
どのような製品でも同じですね。

○私も親指シフトで富士通のワープロを使って
オペレーターの仕事をしていたものです。
商工会議所主催のワープロ検定1級も親指シフトで取りました!
JIS規格のカナ配列もその後覚えましたが、速さが全然違います。
それだけ親指シフトは打ちやすいキー配列だったのですね。
日本人の手指の力(親指が強く小指が弱い) に合わせて
出来たキーボードですから。
無くなるのは非常に残念至極です…

○ワープロ検定で速度分野なら日本の上位は皆、親指シフトキーボードだった。
良いものが主流になるとは限らない。
開発者の思いを考えると残念ですね。

○最初の仕事が富士通関連でしたので
親指シフトキーボードを10年弱使っていました。
Windows が普及し始めてワードが主流になるにつれ
ユーザ数を減らしていきましたね。
今でもキータッチを覚えていますし、
通常の日本語108 キーボードよりかなり優れていると思います。
未だに生き残っていることはそれを証明していますが、
時代の流れ(グローバルスタンダード化でしょうか?)販売終了とは残念です。

○このキーボードを残せなかったのは、我が国の文化行政の決定的な失策やな。
メーカーの縄張り争いなどもあったのだろうが、
日本語による思考を途切れさせない、
極めて優秀なキーボードだった。
決して作家や文筆関係者だけではない、
全日本人のスタンダードになるべきものを、
我々は逃してしまった。
残念極まる。

○独自の規格、仕様を市場に投入する企業は、
富士通を見習って欲しいね。
ここまで親指シフト商品を維持してきたのは、
ユーザーにとってはありがたい対応だったと思う。
40年間もご苦労様と言いたい。

○いろんなキーボードを使ってきましたが、
親指シフトは画期的だと思います。
だけど1社以外に波及しなかったのが衰退の主因でしょうね。

○一時は親指シフトって20%くらいのシェアがあったそうだけど、
親指シフトとJIS の覇権争いの結果として、
「どっちのキー配列でも同じように使えるローマ字入力」を使う人が増えたんだよ。
親指シフトもJISカナも、アルファベットの配列は同じだったし、
ローマ字入力機能はあったから。

○とうとう終売しましたか。
ワープロ普及期にOASYSのインストラクターとして、
親指シフトの使いやすさを広める一端を担いました。
指に負担をかけず本当に使いやすかった!
今はJISキーで入力していますが、
親指シフトの速さにはとても追いつけません。

○親指シフトはストレスなく日本語高速入力ができる
すばらしいキーボードだった。
ワープロ時代からはじまり、
パソコンでも長い間色々やりくりして使っていた。
今でも私の指は親指シフトの動きを覚えている。
販売終了は残念でならない。でも、長い間本当にありがとう!

○親指シフトは確かに日本語の入力に適していたと思います。
慣れた人の入力は本当に速かったですから。
ただ、専用ワープロ機が作られなくなり、
OASYSが市場からなくなったことで自然とユーザーが減っていきましたね。

○一つの時代が終わったのですね。
タイプライターに代わるものとして登場したワープロ、
いかに早く日本語を入力できるか、
当時は各メーカー様々なものがありました。
富士通の親指シフトキーボードは画期的な発明だったと思います。



世界いろいろ雑学ランキング・2  様々な話題

それでは、
キッズ外務省
世界いろいろ雑学ランキング
第2弾。
(数字は2018年のもの)
             
○人口の多い国

1位 中国     13億9273万人
2位 インド    13億5261万人
3位 アメリカ   3億2716万人
4位 インドネシア 2億6766万人
5位 パキスタン  2億1221万人
6位 ブラジル   2億 946万人
7位 ナイジェリア 1億9587万人
8位 バングラデシュ1億6135万人
9位 ロシア     1億4447万人
10位 日本     1億2652万人

○人口の少ない国

1位 バチカン市国     685人
2位 ニウエ        1520人
3位 ツバル      1万1508人
4位 ナウル      1万5704人
5位 パラオ      1万7907人
6位 クック諸島    1万8600人
7位 サンマリノ    3万2785人
8位 リヒテンシュタイン3万7910人
9位 モナコ       3万8682人
10位 セントクリストファー・ネービス 5万2441人

○人口密度の高い国

1位 モナコ     1万9150人/㎢
2位 シンガポール   7804 〃 
3位 バーレーン     1931 〃 
4位 モルディブ     1707 〃 
5位 マルタ       1510 〃 
6位 バングラデシュ 1115 〃 
7位 モーリシャス   639 〃 
8位 サンマリノ     566 〃 
9位 韓国        514 〃 
10位 ルワンダ     459 〃 
[参考]日本       339 〃 

○人口密度の低い国

1位 モンゴル      2人/㎢
2位 アイスランド    3 〃 
〃  ナミビア       3 〃 
〃  オーストラリア   3 〃 
5位 カナダ        4 〃 
〃  ボツワナ      4 〃 
7位 カザフスタン    7 〃 
8位 ボリビア      10 〃 
9位 チャド       12 〃 
10位 オマーン     15 〃 
〃  サウジアラビア  15 〃 
〃  コンゴ共和国   15 〃 

○人口増加率の高い国・地域

1位 バーレーン     4. 9%
2位 ニジェール     3.8%
〃  モルディブ     3.8%
4位 ウガンダ      3.7%
〃  赤道ギニア    3.7%
6位 オマーン      3.4%
7位 アンゴラ      3.3%
〃  マルタ        3.3%
9位 コンゴ民主共和国 3.2%
〃  ブルンジ      3.2%
[参考]日本      −0.2%


キッズ外務省  様々な話題

「キッズ外務省」というサイトがあるのを御存知でしょうか。外務省の子ども向けページ

外務省の仕事の説明や
世界の国々や国旗について、などという項目の中、
「世界いろいろ雑学ランキング」というのがあり、
面積の大きい国、小さい国、
人口の多い国、人口密度の高い国、
国民所得の多い国、
様々な農産物の多い国
などがランキング形式で掲載されています。
そのトップテンを見ると、
なるほどとと思わせたり、意外、と驚かされたり。

そこで、このブログでも、時々、
そのランキングを掲載してみようと思います。

その第1弾として、次の5項目を。
                                        
○面積の大きい国

1位 ロシア    1710万㎢
2位 カナダ     998万㎢
3位 アメリカ    983万㎢
4位 中国      960万㎢
5位 ブラジル    851万㎢
6位 オーストラリア 769万㎢
7位 インド      329万㎢
8位 アルゼンチン  278万㎢
9位 カザフスタン  272万㎢
10位 アルジェリア  238万㎢
[参考]
61位 日本       38万㎢

なんだか中学時代に戻ったようですね。

○面積の小さい国

1位 バチカン市国  0.44万㎢
2位 モナコ         2万㎢
3位 ナウル        21万㎢
4位 ツバル        26万㎢
5位 サンマリノ      61万㎢
6位 リヒテンシュタイン 160万㎢
7位 マーシャル     181万㎢
8位 クック諸島      236万㎢
9位 ニウエ        260万㎢
10位 セントクリストファー・ネーヴィス 261万㎢

○世界の長い川

1位 ナイル川    6695q
2位 アマゾン川   6516q
3位 長江       6380q
4位 ミシシッピー川 5969q
5位 オビ川      5568q
6位 エニセイ川   5550q
7位 黄河       5464q
8位 コンゴ川      4667q
9位 ラプラタ川    4500q
10位 アムール川   4444q
[参考]信濃川      367q

○世界の広い湖

1位 カスピ海      37万4000㎢
2位 スペリオル湖    8万2367㎢
3位 ビクトリア湖     6万8800㎢
4位 アラル海       6万4100㎢
5位 ヒューロン湖     5万9570㎢
6位 ミシガン湖       5万8016㎢
7位 タンガニーカ湖    3万2000㎢
8位 バイカル湖       3万1500㎢
9位 グレートベア湖     3万1153㎢
10位 グレートスレープ湖  2万8568㎢
[参考]琵琶湖            670㎢

○世界の高い山

1位 エベレスト【チョモランマ】 8,848m
2位 ゴドウィンオースチン【K2】 8,611m
3位 カンチェンジュンガ     8,586m
4位 ローツェ           8,516m
5位 マカルウ           8,463m
6位 チョーオユ          8,201m
7位 ダウラギリ          8,167m
8位 マナスル           8,163m
9位 ナンガパルバット      8,126m
10位 アンナプルナ        8,091m
[参考]富士山           3,776m

ねっ、勉強になりますでしょう?

「キッズ外務官検定」などというのもあります。

キッズ外務省のサイトを見たい方は、↓をクリック。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/index.html


失敗国家  様々な話題

「失敗国家」という言葉があるのをご存じだろうか。
別名「破綻国家」「崩壊国家」とも言う。

政府が国家の構造を制御できなくなり、
政府が基本的な責務を
果たせなくなっている国のことだ。

平和基金会(The Fund for Peace、略称FFP)は
米国ワシントンDCに拠点を置く非政府組織。
戦争の回避と紛争の原因となる状態の緩和
に取り組んでいる団体だ。
平和基金会の研究は、
主に弱小または失敗国家によって引き起こされる衝突を同定し、
これを減少させることに焦点を当てている。

平和基金会は「失敗国家」という言葉を
2014年から「脆弱国家」に変更しているが、
その定義は次のとおり。

@その領域に対する物理的な統制の喪失、
  或るいは合法的な武力の独占の喪失 
A集団の意思決定を下す為の正統な権限に対する侵害 
B合理的な公共サービス(公益事業)の提供不能 
C国際社会の一員として他国と接触する能力(外交活動)の不能

失敗国家にしばしば見られる特徴は、
社会的、政治的もしくは経済的な破綻である。
名目的に存在する政府は政治的・組織的に腐敗することで
国内を統治する能力をほぼ喪失し、
政府の正統性が弱体化すると共に
政府と同等かそれ以上の権力を有する集団が誕生すると
内戦状態に至る。
政府の統治外にある地域を実効支配しているのは
軍閥等地域の有力者であり、
彼らの持つ私兵集団の軍事力で支配力を行使している。
中央の統制が及ばないので、
地方ごとに有力者が勝手に独自の軍事組織を持ち、
他にも大小様々な自警団や盗賊が出没する。
政府に頼れなくなった民衆は自力救済のため、
有力者に頼ったり自警団を結成するなどの行動を起こす。

失敗国家の国民生活は例外無く悪化する。
これは政府の無力、腐敗によって行政が機能しなくなり、
警察、医療、電気、水道、交通、通信等の
社会インフラストラクチャーが低下する為である。
中でも治安は急速に悪化し、
給料の遅配等により軍隊や警察では
職場放棄やサボタージュが発生する。
暴力装置たる兵士や警察官が、
自ら犯罪を実行する事態が起こる。
この治安の悪化により、
生産力と国民のモラルが低下する。
農民が土地を捨てて難民化し飢餓が蔓延したり、
略奪などが日常化したりする。

また、失敗国家は国際的なテロリストの隠れ場所となる。
これは、行政の機能不全やインフラストラクチャーの低下を受け、
失敗国家内にテロリストを逮捕できるような出入国管理や
警察力が存在しないためである。
実例として、アルカーイダは
失敗国家の一つであるアフガニスタンに潜伏していた。

定量的なアプローチから国家の状態を診断するため、
平和基金会は2006年(2005年度)から毎年、
各国の状況を特定の指標によって数値化し、
ランキング化した結果を発表している。
現在、178カ国をランキングの評価対象国としている。
基本的に国際連合加盟国を評価の対象としているが、
ミニ国家の15か国(アンドラ、サンマリノ、モナコなど)は
情報が十分にそろわない為に評価の対象外となっている。
また、台湾も対象外。

評価は次の12の指標による。

結束(力)
 ・安全保障装置の状態
 ・利己的(派閥的)なエリートの台頭
 ・不満分子の存在
経済
 ・経済状況の悪化と貧困
 ・不均一な経済発展
 ・人材及び頭脳流出
政治
 ・国家の正統性
 ・公共サービス
社会と分野横断
 ・人権及び法の支配
 ・人口構成圧力の増大
 ・難民及び国内避難民の大量移動
 ・他の国家又は外部の主体の介入

各指標を各10点満点で採点、集計後、
獲得した点数によって諸国家は下記のカテゴリーに区分される。

警報(非常に高い・高い・警報)
要注意(高い・要注意・低い)
安定(より少ない安定・安定・より多い安定)
持続可能(持続可能・非常に持続可能)のカテゴリーに分類する。

2020年の最新ランキングは次のとおり。

警報

1位 イエメン(テロリズム)
2位 ソマリア(内戦、無政府状態)
3位 南スーダン(独立以降内戦と国境紛争が続く)
4位 シリア(内戦、難民)
5位 コンゴ民主共和国[旧ザイール]
   (内戦、虐殺、大量レイプ、略奪)
6位 中央アフリカ(砂漠化、窮乏、疫病、テロリズム)
7位 チャド(砂漠化、窮乏、隣国干渉)
8位 スーダン(民族宗教戦争、文盲、独裁)
9位 アフガニスタン(内戦、麻薬、インフラ欠如、テロリズム)
10位 ジンバブエ(独裁者の恣意的な国政運営で経済が壊滅状態)

11位 ブルンジ
11位 カメルーン
13位 ハイチ(アメリカ州唯一の開発途上国、森林破壊、窮乏、
   犯罪)
14位 ナイジェリア
15位 ギニア
16位 マリ
17位 イラク(インフラ破壊、派閥紛争、テロリズム)
18位 エリトリア
19位 ニジェール
20位 リビア

21位 エチオピア
22位 ミャンマー(ロヒンギャ等の少数民族との紛争が絶えない)
23位 ギニア・ビサウ(窮乏、麻薬、盗難多発)
24位 ウガンダ
25位 パキスタン(宗教紛争・民族紛争が絶えない)
25位 コンゴ
27位 モザンビーク
28位 ベネズエラ(経済政策の失敗によるハイパーインフレが
    慢性化し、クーデター未遂があった)
29位 ケニア
30位 北朝鮮(強力な個人崇拝と国際社会の制裁が続く)

31位 リベリア

要注意

32位 コートジボアール(内戦前夜、選挙後行き詰まり)
33位 モーリタニア
34位 アンゴラ
35位 ルワンダ
35位 エジプト
37位 ブルキナ・ファソ
38位 トーゴ
39位 バングラディシュ
40位 レバノン

41位 ザンビア
42位 シエラレオネ
43位 マラウィ
44位 イラン(米国からテロ支援国家の指定を受けている)
45位 赤道ギニア
45位 エスワティニ[旧スワジランド]
   (事実上の絶対王政下で権力の腐敗が進む)
47位 ジブチ
47位 東ティモール
49位 ネパール
50位 パプア・にューギニア

51位 ガンビア
52位 スリランカ
53位 コモロ
54位 フィリピン
55位 カンボジア
56位 ソロモン諸島
57位 マダガスカル
58位 グァテマラ
59位 トルコ
60位 レソト

61位 タンザニア
62位 ニカラグア
63位 ラオス
64位 ホンジュラス
65位 コロンビア
66位 タジキスタン
67位 ヨルダン
68位 インド
69位 イスラエル(パレスチナ問題が未解決)
70位 ボリビア

71位 アルジェリア
71位 セネガル
73位 キルギスタン
74位 ウズベキスタン
75位 ブラジル
76位 ロシア
77位 ベニン
78位 アゼルバイジャン
79位 ミクロネシア
80位 モロッコ
80位 ジョージア

82位 タイ
   (軍事政権から総選挙に基づく文民政権へ8年ぶりに交代)
83位 サントメ・プリンシテ
84位 ボスニア・ヘルツェゴビナ
85位 南アフリカ
86位 中国
86位 フィジー
88位 ブータン
89位 エクアドル
90位 ガボン
90位 トルクメニスタン

92位 ウクライナ(ヨーロッパで唯一の軍事衝突が継続)
93位 エルサルバドル
94位 サウジアラビア
95位 チュニジア
96位 インドネシア
97位 ペルー
98位 メキシコ
99位 モルジブ
100 位 セルビア

101 位 モルドバ
101 位 ギアナ
103 位 ベラルーシ
104 位 パラグァイ
105 位 ナンビア
106 位 カボベルデ
107 位 ドミニカ
108 位 アルメニア
108 位 ガーナ
110 位 バーレーン
110 位 ベトナム

112 位 サモア
113 位 マケドニア
114 位 ベリーズ
115 位 スリナム
116 位 ジャマイカ

安定

117 位 カザフスタン
118 位 キューバ
119 位 アルバニア
120 位 マレーシア

121 位 ボツワナ
122 位 ブルネイ
123 位 キプロス
124 位 モンテネグロ
125 位 グレナダ
126 位 セイシェル
127 位 ギリシア
127 位 アンティグア・バーブーダ
129 位 トリニダード・ドバゴ
129 位 モンゴル

131 位 クウェート
132 位 バハマ
133 位 ブルガリア
134 位 ノマーン
135 位 ハンガリー
136 位 ルーマニア
137 位 バルバドス
138 位 クロアチア
138 位 アルゼンチン
140 位 パナマ

141 位 カタール
142 位 チリ
143 位 イタリア
144 位 ラトビア
145 位 ポーランド
146 位 スペイン
147 位 コスタリカ
148 位 エストニア
149 位 アメリカ
149 位 イギリス

151 位 スロバキア
152 位 アラブ首長国連合
153 位 モーリシャス(アフリカで最も安定した国となった)
154 位 リトアニア
155 位 チェコ
156 位 マルタ
157 位 ウルグァイ
158 位 日本
159 位 韓国
160 位 フランス

持続可能

161 位 ベルギー
162 位 シンガポール(アジアで唯一「持続可能」カテゴリーに分類)
163 位 スロベニア
164 位 オーストリア
165 位 ポルトガル
166 位 ドイツ
167 位 オランダ
168 位 アイルランド
169 位 オーストラリア
170 位 ルクセンブルグ

171 位 カナダ
172 位 スウェーデン
173 位 ニュージーランド
174 位 アイスランド
175 位 デンマーク
176 位 スイス
177 位 ノルウェー
178 位 フィンランド

2006年度以降に最高位となった経験のある国は
ソマリア(7回)・南スーダン(4回)・
スーダン(2回)・イエメン(2回)の
4か国で、
逆にランキング最下位となった経験のある国は
フィンランド(10回)とノルウェー(5回)の2か国である。

「警報」カテゴリーの国々は、
ハイチ・ベネズエラ(アメリカ州)以外は
いずれもアフリカ州かアジア州に位置する国であった。
逆に「持続可能」カテゴリーの国々は、
約3分の2がヨーロッパ州に位置する国で、
それ以外の国もシンガポール以外は
「西洋」に属すると考えられる国が該当した。

G7参加国は軒並み下位ではあるものの、
ドイツ・カナダ以外は「持続可能」ではなく
「安定」に分類されている。

日本は2006年度から2008年度まで
総合得点が30点未満の「持続可能」カテゴリーに属していたが、
リーマン・ショックの影響から
2009年度以降は総合得点が30点以上となり、
「持続可能」の1ランク下の「安定」カテゴリーに属することになった。

生まれる国と親は選べない
失敗国家の為政者が目覚めてくれることを願う。





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