若手映画作家育成プロジェクト  映画関係

映画産業振興機構(VIPO)による
若手映画作家育成プロジェクトで制作した
5本の短編映画の上映会に参加。

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VIPOとは、
2003年に設置された
知的財産戦略本部の支援を受けた映像産業の振興組織
そのVIPOの育成支援として、
2006度から始まったのが、
文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」。
ndjcとは、new directions in japanese cinemの頭文字を取ったもの。

このプロジェクトでは、
在野の優れた若手映画作家の発掘と育成を行い、
本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な
知識や技術を継承するためのワークショップや
制作実習を実施すると同時に、
新たな才能の発掘を目的とした作品発表の場
提供することで、若手映画作家を支援し、
日本映画の活性化を目指している。

12年間で62名の作家を育成し、
62本の短編映画を製作、
うち長編商業実写映画監督としてデビューした作家が21名いる。
主なところでは、
「湯を沸かすほどの熱い愛」を作った中野量太監督、
「嘘を愛する女」を作った中江和仁監督
2月24日公開の「花は咲くか」を作った谷本佳織監督、
3月31日公開の「ANIMAを撃て!」を作った堀江貴大監督など。
実績があるのだ。

今年度は各映像関連団体から推薦を受けた
15名がワークショップに参加、
うち5名が製作実施研修に進み、
短編映画5作品を完成させた。

35mmフィルムによる撮影で、
完成尺25分以上30分以内というのが条件。

有楽町スバル座で2月24日から3月2日まで上映会を行い、
続いて名古屋、大阪でも上映会が開催される。

↓は、会場入り口で配られたパンフレット。

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で、その5作品。

齋藤栄美監督
トーキョーカプセル

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東京の繁華街にあるカプセルホテルを舞台にした人間模様。
素材と着想と絵面はいいが、展開が平凡。

奥野俊作監督
カレーライス Curry and Rice

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冴えない大学生のもとに
友人の妹のフランスからの留学生がやって来る。
腹を空かせている彼女にカレーライスをごちそうしようとするが、
彼女はカレーライスがどんなものか知らなかった・・・

スタンダード、白黒だが、
その必然性を感じず。
長回し固定が多く、映像に力が無いから退屈。

金晋弘監督
もんちゃん

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母を病気でなくした男の子が、
引っ越し前に父親から
「ママの遺品を箱一つにまとめて。
あとは捨てるから」
と言われて、ママへの思慕が高まり・・・

子どもたちの自然な演技はいいが、
球を置きに来ていることがアリアリの作品。
新人なら、もっと意欲的な発想がほしい。

池田暁監督
化け物と女

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ある小さな町の役場にいるやる気のない職員の女。
町に妖怪が出るという噂が広がり、
帰り道に彼女はその妖怪に遭遇してしまうが・・・

この世界観は演劇なら通じるが、
映画では、ちょっと。


実は、入り口で渡されたアンケートに
各作品ごとに
面白かった 俳優の演技がいい シナリオがいい 
つまらなかった 寝た
と評価する欄があり、
上記4本は、どれも「つまらなかった」評価。
シナリオが弱く、きらめきも斬新さもない。
むしろ、稚拙とさえいえる。
痩せ細った印象で、
日本映画の将来を心配する出来。
このまま全部「つまらなかった」評価のアンケートでは、
出すのをやめようか、
と思ってしまった。
だって、ようやく、撮影現場の機会を与えられ、
いろいろ努力して作品を仕上げ、
わくわくしながら一般観客の前で上映したのに、
その意気を阻喪させては悪いので。
しかし、
最後の作品に救われた。

中川和博監督
さらば、ダイヤモンド

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大学野球部の親友3人は、
就職してからも交流があったが、
一人は結婚、一人は海外出張と道が離れ始めていた。
OBたちの会合に出た3人のうちの一人は、
親友への愛を告白するはめに・・・

しっかり構成されたシナリオで、
俳優の繊細な演技、
カメラワーク、構図もなかなかのものだった。

上映終了後、
監督の紹介。

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入場の際、撮影の是非を訊くと、
「今日は、大丈夫です」とのこと。
「今日は?」と尋ねると、
俳優が出る時は確認が必要なのだが、
今日は監督だけなので、よいのだと。
へ〜え、そういうものですか。

↓は「さらばダイヤモンド」を作った中川監督。

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その後、
監督の一人と周防正行監督がトークセッション。

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日替わりで、今日は「トウキョーカプセル」を作った斎藤監督。

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周防監督の話で、
最初の作品で、撮影が楽しくて楽しくてならなかった。
映画監督はやめられない。
という話が映画愛を感じられてよかった。
監督がやりたいので、助監督の話が来ても、断っているそうです。
カラオケビデオの作成は
良い収入になる、という
初めて聞く話も。

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周防監督の次回作品は、
無声映画時代の活動弁士の話だそうです。

有楽町スバル座では3月2日まで。
その後、3月10日から16日まで
名古屋のミッドランドスクエアシネマ
3月17日から23日まで
大阪のシネ・リーブル梅田で。


タグ: 映画



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