映画『ぼくの名前はズッキーニ』  映画関係

[映画紹介]

クリックすると元のサイズで表示します
                             
パパが若い女のもとに去ってしまってから、
9歳のイカールはママと二人暮らし。
ママはビールばかり飲んでいて、
イカールはビールの缶で遊んでいる。

クリックすると元のサイズで表示します

不慮の事故でママが死んでしまったイカールは、
事故を担当した警察官のレイモンによって、
孤児院の「フォンテーヌ園」に預けられる。
そこには5人の子どもたちがいて、
それぞれに複雑な事情を抱えていた。
リーダー格のシモンは、
「皆、同じさ。誰にも愛されていない」とつぶやく。
そこに、新しい入園者、カミーユがやってくるが・・・

クリックすると元のサイズで表示します

という、気分が落ち込むような設定なのだが、
そこはストップモーションアニメの持ち味。
優しく、ユーモラスに話が展開する。

クリックすると元のサイズで表示します

昨年のアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート。
同じ時にノミネートされた「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」と共に
この年は、2作のストップモーションアニメが顔を揃えたことになる。

(ストップモーション・アニメーション・・・
 静止している人形などの物体を
 少しずつ動かして1コマずつ撮影し、
 上映した時、連続して動いているかのように見せる
 映画の撮影技術、技法。
 コマ撮りともいう。)

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」が
そのスケールの大きさと精緻さゆえに
CGではないか、と疑わせる出来だったのに対して、
こちらは正真正銘のストップモーションアニメの味わい。

クリックすると元のサイズで表示します

もし、実写で映画化したら、
子役たちの達者な演技に目を奪われるところだ。
ジル・パリスによる2002年の↓同名小説は、

クリックすると元のサイズで表示します

実は2007年に実写テレビ映画化されている。
つまり、アニメによる再映画化で、
人形たちの味わいが、暗いテーマを
優しさでくるんでくれる。

クリックすると元のサイズで表示します

孤児院のメンバーは、イカールの他に
ボス的な問題児シモン、大食いで神経質のジュジュブ、
ジュジュブと仲の良いアメッド、
内気なアリス、アフリカ系移民の子ベアトリス、
新しく入ってきた子でズッキーニが好きになるカミーユで、
それぞれが心に深い傷を抱えているが、
表情がけなげで愛らしい。
のみならず、奥深く、実写では表現できない哀しみを表現する。
観終わって、ほのぼのと温かく、
「読後感」はすこぶるいい。

クリックすると元のサイズで表示します

「ズッキーニ」は、母親がイカールを読んだ名前。
しかし、フランス語では「COURGETTE 」(クールジェット)で、
吹き替え版なら「ズッキーニ」と発声するのだろうが、
フランス語版は「COURGETTE 」と呼んでいるのに、
字幕は「ズッキーニ」で、少々違和感があった。

クリックすると元のサイズで表示します

上映時間66分と短いが、
他と同じ大人1800円。
何か手頃な短編映画とセットにすることはできなかったのか。
そうすれば、短編映画に触れる機会の少ない
映画ファンのためにもなったと思うが。
もっとも、66分と短いが、
長い映画を観たと同じ満足感だった。

5段階評価の「4」

監督はクロード・バラス

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/YkkW0sQX0NE


タグ: 映画



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ




AutoPage最新お知らせ