ドキュメント『破婚』  書籍関係

[書籍紹介]

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破婚=婚約・結婚関係を解消すること

私は乱読なので、
時々、本書のような本にも遭遇する。

著者の及川眠子(ねこ)さん↓は有名作詞家。

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氏名はもちろんペンネーム。

その眠子さんが最近マスコミに登場するのは、
本書を書いたから。

出演した番組の一つは、↓をクリック。

https://youtu.be/KUw4dKezWHw

2000年夏、
眠子さんが40歳の時、
イスタンブールで出会った18歳年下のトルコ人(正しくはクルド人)と出会い、
5年後に遠距離結婚、
そのトルコ人(“E”と匿名)にあれこれ理由をつけて
お金を搾り取られた顛末、
と聞けば、よくある話、という感じだが、
その金額が半端ではない。
総額3億円
更に別れた時には7千万円の借金まで背負わされていた。

そのEのおねだりの仕方。
「○○に必要だから1千万出して下さい」。
拒絶すると、
「私を愛していないのか」と迫り、
わめき、毒づき、哀願し、泣き、
最後には、壁に頭を打ちつける。
仕方ないからお金を出すと、
けろりと変わって愛情を示し、
それはそれはやさしい姿に変身する。

典型的な「ヒモ」の手口だが、
それが外国人で、
辞書を引きながらの会話だというから驚く。

必要なお金というのが、
一番最初は日本への渡航を巡る金銭。
飛行機代を眠子さんが出す、
というのは男として情けないが、まあ、いいとして、
「パスポートを取るのに60万円かかる」という。
そんなにかかるはずがない、と言うと、
「あなたはトルコのシステムを知らない」

どんなシステムなのか調べたらいいと思うが、
眠子さんはやすやすと出してしまう。

それ以来、
「店の家賃が払えなくて兄が訴えられた。裁判費用が必要だ」
「姪が殴られて鼻が折れた。手術代が必要だ」
「姪が高校に入学したが、制服や教科書を買う金がない」
「義父がガンになってしまったけれど、その治療費がない」
「義父が亡くなったが、葬式代がない」
と様々なことで金の無心が続く。
やがて、
「ワタシは今のままじゃイヤだ。
何か事業を始めたい。
まずはトラベル・エージェンシーがいい。
それとレストランもやりたい」
「ワタシにはお金がない。
決まった仕事もない。
あなたを幸せにするためには、
ワタシはまず仕事を成功させなきゃいけないんだ」
と言い、旅行会社を設立。
その後も、ホテルを買いたい、車を買いたい、
優秀なスタッフをスカウトしてきた、事務所を新しくする、と
その都度眠子さんにお金を無心。
無限の金が出ていった。

出せる金がなければ、そこで終りだが、
眠子さんには出せるだけの財力があった。
作詞の印税が年間4千万円超。
ある時は1億を超えた。

一番有名なのが、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマ曲、
「残酷な天使のテーゼ」
ご存じない方は、↓をクリック。

https://youtu.be/sEFM_JftIyk

昭和のアイドルWinkの曲も担当し、
代表曲は日本レコード大賞を受賞した「淋しい熱帯魚」

「淋しい熱帯魚」を聞きたい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/F88DEpvS_Dc

とにかくしつこい。
金を出すまで電話をし続けてくる。
甘言を繰り返し、泣きを入れ、脅迫する。
ある時は自殺をほのめかしたこともあった。
電話に出ないと留守電を残す。
「ワタシはもう死にます。あなたが殺したみたいなものです」
「電話に出て。最後にあなたに、ワタシの悲しい声を聞かせたい」
「これからオフィスを出ます。遠くで死にます。
「さよなら。今まで本当にありがとうございました」
もちろん、本気で自殺などするはずがない。
人間のクズである。                   

日本人から借りて、返済するべき金をなかなか送ってこない。
問い合わせると、
「ユーロ建てで送ったから、
多分ヨーロッパ経由で日本に送金される。
きっとヨーロッパのどこかでお金が止まっているんでしょ」
と嘘をつく。
そのうち「間違えてジャマイカに送ってしまった。
頭文字が日本と同じJなので、銀行が間違えた。
トルコの銀行はバカだよ」
という。
「ワタシが税金を払ってないんで、
送金が止められた」
などともいう。
そして、いつもの
「あなたはトルコのシステムを知らない!」
とうそぶく。
詐欺師の手口である。

「ワタシを信じて。お金は必ず返すから」
「これが最後のお願いです」
最後でもないし、返しもしない。
それが続いて13年
途中で気づけよ、と言いたいところだ。
普通、1年もたてば、相手の本性を見抜くだろう。
送金したお金の使い道も調べない、
投下資本の効果も回収見込みも精査しない、
要するに、作詞で入って来る金があるからだし、
それを相手も見抜いている。

それについては、眠子さんもちゃんと書いている。

私は金に執着がない。
Eのために大金をつぎ込んだのも、
その執着のなさに加えて、
たまたまヒットに恵まれ、
それに乗っかって得たものだという気持ちがあったからだ。
汗水垂らして得た金、
爪に火をともすように暮らしながらコツコツと貯めた金、
であるならまた違っていたかもしれない。
どこかあぶく銭だという意識。
だから、遣うことにもさしてためらいがなかった。

更に言う。

自分よりもうんと若く、
働く気力もあり夢も持っている男の望みを
一つ一つ実現していくことに、
一種の自己満足に似た快感があった。
言い換えれば、自分の手で男を育てているというような感覚。
経済的にも自立した女の、
不遜で贅沢な遊びみたいなものである。

自分で「不遜な」と言っているのだから、
もはやなにをかいわんやだが、
「男の望みの実現」はいいが、
女の金をあてにして興した事業に何の意味があるのか。
事業とは、
こつこつと地道な努力をして築き上げるものだという観点が
ここでは欠如している。

まあ、自分が稼いだお金をどう遣おうと、自由だが、
先日書いた「ふくや」の創業者の理念と比べて恥ずかしくはないか。

明太子のふくやについてのブログは、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20161121/archive

会社の目的は、儲けて税金を納め、
出した利益を地域に還元すること

一人のダメ男につぎ込んだ3億円を
社会に還元すれば、
それが本当の生きた金だろうに。

ちなみに、眠子さんの収入源である印税
CD1枚の中の1曲につき10円、
カラオケで1回歌われると約1円。
塵も積もれば山になるで年収4千万円。
それもファンがCDを買い、
カラオケで歌った結果である。

もちろん、男女の問題は様々で、
脇で見ている者があれこれ言うべきではない。
しかし、顛末をこのように本として出版するということは、
その内容についてはどんな批判も受け入れる、ということだろう。

だから、眠子さんのトルコ人夫とのことは、
世間から批判される覚悟が必要だ。

しかし、それは、
本の中にも周囲の人間の言葉として書かれているから、
それを挙げるにとどめよう。

「モテないブスな中年女が、
ちょっと見た目のいい若いガイジンに引っかかって、
彼をつなぎ止めるために金を与え続ける。
それでも開き直って、
金でセックスを買っているのよと言うならまだしも、
愛だとか夢だとかを理由にするところが非常に浅ましい。
みっともないと思わないのか。
日本人女の恥さらし」

つまり、本人も自覚しているということだ。

眠子さんは、「自分は母親の気分だった」とか、
「人とは違った経験が出来るという自己満足」とか
自己分析しているが、
それも全て後づけの理屈でしかない。
しかし、次の記述こそ本音を表していると思われる。

この男と別れたら、
もういい年をした自分は
誰にも愛されることはなく、
寂しく渇いた人生をおくるだろうという予感に苛まれていた。
自分から離婚を切り出さなかったのは、
そんな「女として役立たず」の恐怖があったのかもしれない。

結局、Eは現地に恋人を作って浮気、そして離婚。
双子が生まれたという写真を関係者に送ってきた。
しかし、それも無関係のない人のブログから拝借した写真だった。
クズのすることは、最後までクズである。

ネットで顔を確認したが、
たいしていい男でもない。
大甘の甘ちゃんの顔。
一目で信用できない男と思う面構えだ。

眠子さんは、結論として、
沢山の信頼できる人を得た、
いい経験をした、と言っている。
そうしか総括できないのだろう。

しかし、私は言いたい。
あなたのしたことは、
日本人を貶めたし、トルコ人を貶めた、と。

私たち一人一人は外国人と接する時、
日本を代表して存在している。
外国人も同様だ。
その国の歴史と文化を背景に背負っている。

だから、一人の中国人のしたことで
「中国人って奴は」と思うし、
外国で日本人のした行為を通して
「日本人って、こんな人たちだよ」
と思われる。
たった一人のしたことで日本人全体を判断しないでくれ、
というのは正しいが、
全ての人と接触できることが不可能な限り、
接触したわずかな人からその国のことを判断するのも人情だ。

私は家族でトルコを訪れた時、
ケナンさんというガイドと出会った。
国連に勤めたこともあるというケナンさんは素晴らしいガイドだった。
今でも外国旅行のガイドで史上ナンバー・ワンである。
通り一遍の説明でなく、
自分で調べた内容と知識を惜しげもなく披露してくれた。
私はケナンさんから日本の食べ物のおいしさを逆に教えられた。
だから、私はケナンさんを通じて、トルコに対して好感を持った。

この本のEの行為を見て、
私はトルコが嫌いになった。
Eのような人間を生み出すトルコの文化的風土に対しても嫌悪感を抱いた。
既に書いたように、
その国の人全てに会えない以上、
接触した人は、その国に対する望遠鏡の役割を果たすのだ。

そして、逆から見れば、
E周辺の人間は
日本人の女なんてチョロイものだ、と思っているだろう。
トルコ人の中でも最低の部に属する男にころりとだまされて、
金を出し続けた愚かな女、
として日本人全体が判断されているのだ。

そういう意味で、
日本人の女の愚かしさを見せられて、
不快な本だった。




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