ソウルの旅・その2・映画2本  旅行関係

2日目は、夜のミュージカルまでの時間を利用して、
↓の映画館で、

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来年日本で公開になるアメリカ映画を2本観ました。

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1本目がこれ↓「ベン・ハー」

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ルーツは、1880年にルー・ウォーレスの発表した小説。
アメリカで大ベストセラーとなり、
その発行部数記録が破られることになるのは
1936年の「風と共に去りぬ」を待たねばなりません。

さっそく舞台化され、
1899年と1901年の2回上演されています。

1899年のポスター↓。

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1901年のポスター↓。

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海の上をただようイカダのようなものは、
布の動きで海が表現され、
戦車競争は機械仕掛けの戦車で表現。
機械の不具合で、
時々メッサラの方が勝ってしまって困ったそうです。

2009年と2012年には、
「ベン・ハー ライブ」というイベントがあり、
これはアリーナステージを使って、ストーリーを展開。
ガレー船の戦闘や戦車競争も
実際にやってみせました。

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その動画を見たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/k375NFegngg

観たかったなあ。
来年は韓国で創作ミュージカル「ベン・ハー」が上演される予定です。

映画の時代になると、
サイレントで1907年と1925年に2回映画化。
1907年版は20分の短編、

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1925年版は2時間23分かかり、
サイレント映画として前代未聞の390万ドルという
未曾有の制作費が投下された大スペクタクル映画で、
群集の場面では実に12万人ものエキストラが動員されていました。

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これは大ヒットとなり、
550万ドルという
サイレント映画史上第3位の興行収入を稼ぎ出しました。
あまりの人気に1930年代に入ると
音声がついたバージョンも公開されたほどです。

そして、決定版、1959年のウイリアム・ワイラー版が来ます。

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70ミリ、序曲、休憩入りの大作で、
アカデミー賞は11部門を獲得。
「タイニック」「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
で並ばれるまで、
最高記録を保持していました。

2003年にアニメ版をビデオで発売。

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これにはチャールトン・ヘストンが声の出演をしています。
1時間20分と短い作品です。

2010年にカナダとアメリカでテレビのミニ・シリーズとして制作。
2夜にわたり、時間は計3時間4分。
これは、ツタヤディスカスで借りられます。

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テレビシリーズらしく、多彩な人物が登場、
陰謀渦巻く歴史劇の体裁。
ただ、若手役者の非力さが目を覆うばかりで、
大味の感は避けられませんでした。
濃厚なベッドシーンもあり、
こんなものが放送されたのか、と心配。
また、戦車競争は競技場ではなく、
エルサレムの町の中で行われるというリアルさ。

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従って、1959年版以降の劇場公開用のリメイクは
今度のが初です。

旧作が3時間32分なのに対して、
今作は2時間3分。
従って、大幅に短縮省略されており、
前作の重厚な人間ドラマにはなっていません。

省略の最たるものは、
ベン・ハーはガレー船の漕ぎ手として送られるものの、
海戦の最中に司令官を助け、
その養子となってローマ市民権を獲得し、
戦車競走の新鋭としても注目されることになる、
という下りは全くなくなり、
海に流されたベン・ハーが
打ち上げられたところで
戦車競争の馬の持ち主(モーガン・フリーマン)に出会う、
という、ワープのような展開。

そして、戦車競争で負傷したメッサラは死なず、
ベン・ハーと和解するという結末。
そのために、冒頭で二人の青年時代が描かれ、
落馬したベン・ハーをメッサラが助けて命拾いさせる、
という話が付け加わっています。

名作から魂と気品と香りを取り除くと、
こういう作品が出来上がる

というリメイク版の悪しき典型。

アメリカでは8月19日に公開され、
製作費1億ドル強の大作なのに、
オープニング興業収入1100万ドルとふるわず、6位デビュー。
批評家からも厳しいレビューが寄せられ、
2週でトップテンから姿を消しました。

CGの発達で、
戦車競争のシーンがより多彩に描けるだろう、
というのがリメイクの意図だと思いますが、
このような完成された名作に対する「神をも恐れぬ所業」はやめてほしいものです。

予告編を見たい方は↓をクリック。

https://youtu.be/JWNz5frRmzg


ソウルではもう1本。
9月23日公開初日の
「マグニフィセント・セブン」

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日本でもこの原題で公開されるようですが、
「荒野の七人」(1960)のリメイク。
言わずと知れた黒沢明「七人の侍」(1954)が原作です。

脅威におびえる町人が
7人のガンマンをやとって町を防衛する、
という原型を残して、
あとはオリジナル・ストーリー

これまでの作品の敵役は野武士や盗賊の群れでしたが、
今回は改変され、
悪徳実業家に苦しめられている町民、という設定。
集められたのは、
賞金稼ぎ、ギャンブラー、流れ者、ガンの達人、弓矢の名人などで、
最初は金のため町を守ることになった彼らでしたが、
いつしかその目的が金だけではなくなっていることに気付きます。

ユル・ブリンナーが演じた7人のリーダー役を
デンゼル・ワシントンが務め、
クリス・プラット(なかなかいい)、イーサン・ホーク
ビンセント・ドノフリオイ・ビョンホンらが
7人のメンバーとして出演。

批評家の評価はそれほど高くありませんでしたが、
オープニング興業収入は3470万ドルで首位デビュー

「トレーニング デイ」「イコライザー」の監督
アントワン・フークアですから、
出来ばえに遜色はありません。

エンドクレジットで
前作のファンの方には、
嬉しくなるようなことが起こります。
私は、思わず「おお」と声を出してしまいました。

予告編を見たい方は↓をクリック。

https://youtu.be/deSRpSn8Pyk

2本ともアメリカ公開から4カ月以上も遅れての日本公開です。
ヨーロッパもアジアも世界同時公開で、
日本だけが世界から取り残されている訳は、
次のように分析されています。

○アメリカで公開して人気の度合いを計り、
 配給契約の金額を決める場合がある
○日本の配給会社は国内の系列映画館にリサーチを行い
 配給契約を取り付ける金額を決定するシステムになっている 
○正月、ゴールデンウィーク、夏休みなど
 集客が見込める時期に配給したい
○アメリカでの人気を受けて、
 期待を持たせてじっくりと販売戦略を練りたい
○日本人は宣伝文句に弱いので「全米No.1」、
 「世界※カ国でヒット」「世界が泣いた」の肩書きで
映画の入りが違う
○映画賞の発表に合わせて
 なるべく印象に残りやすい時期を狙いたい
○字幕スーパーの日本語翻訳作業に
 言語構造が異なることから、手間がかかる
○日本独特の文化である映画パンフレットの制作に時間がかかる  
○映画館数が北米より少ないため
 大きい映画館で上映する為には、
 他の大作とタイミングをずらさないといけない
○アジア圏は海賊版がすぐに出回るので
 早く公開しないと集客が見込めないが
 日本はあまり海賊版は普及しないのでゆっくりの公開でも安心

しかし、日本を含めた世界同時公開される作品がある以上、
上記の説明は少々納得がいきません。
グローバル化の波が押し寄せ、
世界が近くなっている時、
日本の観客だけが、
世界の人々より遅くしか観ることが出来ない

という現状は、
なんとか改善してほしものです。






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