映画『レッドタートル ある島の物語』  映画関係

〔映画紹介〕

クリックすると元のサイズで表示します
                        
監督のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット↓は、

クリックすると元のサイズで表示します

オランダ出身でイギリス在住の短編アニメーション作家。
「岸辺のふたり」(2000)でアカデミー賞短編アニメ賞に輝いた。

スタジオ・ジブリの鈴木敏夫プロデューサーが
「岸辺のふたり」を観て惚れ込み、
長編を作らないかと持ちかけた。
長編アニメは初めてとなる監督の希望で高畑勲が脚本と絵コンテなどで協力。
監督がスタジオジブリ本社のある東京都小金井市に一時転居して
高畑らのアドバイスを受けてシナリオと絵コンテを完成させ、
フランスの映画監督・脚本家、パスカル・フェランが最終的にまとめた。
実際のアニメはフランスのプリマ・リネア・プロダクションズが担当。
だから、制作現場という意味でのジブリ作品ではなく、
ジブリは、ワイルドバンチ他の複数の製作会社の一つとなっている。
映画の国籍は日本・フランス・ベルギー合作で、
クレジットタイトルはフランス語である。
第69回カンヌ国際映画祭・ある視点部門で特別賞受賞

船が遭難し、嵐の海に放り出された一人の男が、
ある無人島に流れ着く。

クリックすると元のサイズで表示します

彼はイカダを作り、島から脱出しようと試みるが、

クリックすると元のサイズで表示します

そのたび、見えない力によって島に引き戻されてしまう。
それをしたのが海ガメのしわざだと思い込んだ男は、
島に上って来た赤い海ガメを棒で叩き、仰向けにしてしまう。
すると・・・

クリックすると元のサイズで表示します

「岸辺のふたり」は、
父の帰りを待つ娘の成長を
音楽だけに乗せて描く作品で、
わずか8分少々の短編ながら、
最後のくだりは涙をそそる。

「岸辺のふたり」を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/A8I2p0ro_SI

今度の作品でも、「岸辺のふたり」にあった
水平線、草原、親子の別れなどの要素が登場する。
そして、詩情と哲学があふれるユニークなアニメとなっている。
画調は、浮世絵や水墨画を想起させるような印象。
しかし、ところによりリアルな描写も展開する。
海の描写が秀逸。

クリックすると元のサイズで表示します

なにより、セリフがない分、
想像力をかきたてられる。
赤ちゃんウミガメやカニなどの小さな生き物たちも、
可愛くユーモラスな動きで心を和ませてくれる。

クリックすると元のサイズで表示します

後半、この話、どうやって終わるのか、と興味津々だったが、
ああ、そういうことだったのか、と思わせる。
それにしても、この終わり方は高齢者の領域にある人間には
胸を打たれ、涙をそそられた。

子供向け、青年向けのアニメがあるように、
大人向けのアニメがあってもいい。

クリックすると元のサイズで表示します

監督はこの作品を通じて、
「人間性を含めた自然への深い敬意、
そして平和を思う感性と
生命の無限さへの畏敬の念を伝えたい」
と語っているというが、
その試みは達成されたといっていい。
音楽はローラン・ペレス・デル・マール

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/0T3soLrQLfc


タグ: 映画



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ




AutoPage最新お知らせ