『その100万円、待った!』  耳より情報

今日、昼前に、新浦安駅前に自転車で出かけました。
銀行でお金を引き出すため。
最近、投資信託を解約し、
そのお金を、
次の投資のための銀行口座に移す必要があったからです。

ちょっと緊張
というのは、
2月程前に、
地元のミニコミ紙で、
↓のような記事を読んだので。

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市内の振り込み詐欺の頻発に対処するため、
浦安署が市内全ての金融機関の窓口で、
60歳以上の人が100万円以上の現金を引き出そうとした場合は、
全て110番通報してもらう、というもの。
通報があった場合は、署員が駆けつけ、
現金引き出しの理由を聞き、
詐欺かどうか判断して、
被害を未然に防ぐ
とのこと。

60歳という年齢が低いような気がしますが、
実際の振り込み詐欺の被害者が
その年齢で結構あるのかもしれません。
警察官も忙しくて大変だなあ、と思いますが、
私が行く銀行は、交番の傍にあり、
迅速に対応してもらえるだろう、と思いました。

ちなみに、ATMでは50万円以上の引き出しが出来ません。
(ただし、申し出れば、
引き出し最低額は引き上げることが出来ます。)

私の知人で80歳近い女性が
都市銀行の地方支店から
親戚に送金しようとしたところ、
あれこれ聞かれて30分も待たされ、
最後には「では、警察に来てもらいましょうか」
と言われて、
憤慨して帰って来た話を聞いたことがあるので、
それほど銀行も敏感になっているんだなあ、
と、少々面倒ながら、
協力するつもりで出かけました。

窓口に行き、伝票を提出、
キャッシュカードを渡します。
なにしろ私のキャッシュカードは、
三和銀行時代のものです。
「素晴らしいですね」と窓口嬢が笑います。
暗証番号を入れ、
免許証を出しましたが、見ないので、
「これはいいんですか」と言うと、
「確認取れましたので、
しまっていただいて結構です」
何が確認取れたんだろう。
「最後に一点ですね、
金額大きい皆様にお話させていただいているんですけど、
振り込み詐欺の他に
現金取りに来る詐欺がすごく多いんです。
今回のご出金、失礼ですが、
使い途はどのようなものでしょうか?」
と、いよいよ来た。
「他の銀行の口座に移すんで」
「ご本人様の名義の口座ですか?」
「そうです」
「今日、ご入金されますか?
誰か第三者に渡したりするわけではないですよね」
「これに入れます」
と、用意していた、別な銀行の通帳を提示。
「それではご用意いたしますので、
おかけになってお待ち下さい」
え? これで終わり?
「おまわりさんを呼ばないんですか」
と訊くと、
「え?」と。
「この記事を読んだんですけど」
と新聞の切り抜きを提示すると、
年内はやってたんですけれど、
すごく皆様にお手数をおかけしたので、
ちょっと緩和されて、
もうちょっとご高齢の方で、
もう少し金額の多い方ですと、
呼ぶことになります」
「何歳以上になったんですか?」
「それは防犯上、申し上げられないんですね」
との返事。
「今回は大丈夫です。
すいませんでした。
心構えして来て下さって、ありがとうございます」

しばらく待つ間、新聞を再読した。
新聞には
「市内すべての23金融機関の窓口で、
60歳以上の人が
100万円以上の高額な現金を引き出そうとしているのに気づいた場合は、
すべて110番通報してもらう」
と書いてある。

お金の準備が整い、
今度は男性職員が対応。
お金を受け取った後、記事を出し、
「私は、この記事を見て、
60歳と書いてあるので、
適用されるかな、と思って来たんですが、
さっき聞いたら、
年齢が引き上げられたという話で、
その年齢いくつですか、と訊いたら、
言えない、という話なんですけど、
私のカミさんはもう少し年上で、
該当するかもしれないんで、
心構えをさせようと思うんですが、
その年齢というのは、公開されていないんですか?」
「あの、ポスターがですね、
一応60歳ということで、浦安市が」
「いや、だから、私は60歳を越えているんですが、
今日、該当しない、
年齢が引き上げられたと聞いたんです、さっき」
「上が70ですとか」
「70ですか?」
65とか、70ですとか、いろいろ区分けがされています」
「金額と年齢の組み合わせ?」
「ええ」
「何歳以上だと、いくら、とか?」
「その時は十分気をつけましょう、ということで。
ご本人様で、
怪しい行動があるんじゃないか、とか」
「そういう判断?
じゃ、必ずこうなるというわけじゃないわけ?」
「平常で来られている方と、平常でない方とか、
見分けが難しいな、という時には、します」
「じゃ、窓口の判断によるということ?」
「あります。それは。
ある年代になりますと、
そこは銀行でも、きっちり・・・」
「たとえば80歳を越えていたら、必ずやるとか、そういうこと?」
「その時には、問診票のようなものがございまして、
こういったことを言われて来てますか、とか
こういうのは大丈夫ですか、とか」
「じゃ、これ(記事)って、間違い?」
「いや、間違いではないんです」
「だって、これって、60歳以上は必ず、って読めますよ。
60歳以上の人が
100万円以上を引き出そうとしたら、
すべて110番通報してもらうって書いてある」
「ええ」
「それは、緩和されたってこと」
「緩和されました。
お話して、もしかしたら危ないって言うのもおかしいですが、
ちょっと不安なんです、とかいう場合」
「何歳から?」
「・・・」
「こういう風に公に公表して、協力呼びかけるなら、
年齢は言ったらいいと思うけどね」
「大体75位」
「で、500万位?」
「いや、100万でも、200万でも」
「何か解せないな。やるなら全部やったらいいと思うけどね」

要するに、
「何歳でも、
その時の様子で不審があれば、そう対応する」
とのことでしょう。
しかし、今までも不審な様子であれば、
しかるべく対応したはず。
つまり、今までと変わらないということ。
「60歳」「100万円以上」は一律、というなら
そうされた人も納得できるだろうが、
その裁量が窓口嬢に委ねられているとすれば、
つまは「不審がられた」ということで、
中には不快に思う人もいるでしょう。
先にあげた女性の例のように。

そういえば、「年内に」と言っていました。
思うに、試験的にしてみたら、
数が多くて大変な上に、
実際は問題にならない例が多く、
方針を撤回したとしか思えません。
新聞には、
「この方法が市民に理解され、
効果が上がれば、
金融機関と浦安署の間で覚書を交わしたいという」
とあります。
結局、「覚書」は交わされなかった。
つまりは、
「市民の理解が得られず」
「効果が上がらない」
という判断だったようです。

私が行く前の想像(妄想?)では、
銀行から連絡が行き、
やがて屈強な警察官が現れ、
別室であれこれ聞かれ、
説明し、
最後は納得してもらう、と
珍しい経験が出来ると、
半分期待して行った
私が馬鹿でした。




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